見栄はセカンドキャリアの障害 看板捨てる勇気が大切
sfidaM代表 小沢松彦氏
キャリアとお金を考えるしかし、考えてみてください。人生が長くなった今、会社員として最後まで会社の肩書で生きていける人はほんの一握りです。課長止まりだった人は部長になれなかった、部長だった人は役員になれなかったと思うかもしれませんが、会社員は社長にならない限り、挫折を味わうものです。

肩書や収入、出身校、家、服、装飾品、車……。見栄を全く意識しない人は少ない
末端の役員が大勢の役員を抜いて社長に抜てきなどという人事を目にすることも増えてきましたが、その時に最も大きなショックを受けるのは社長目前だった副社長や専務かもしれませんよね。もちろん組織の中で昇進することは大きな成果ですが、それが人生の全てではありません。ましてや60歳をいったんの区切りとすれば、会社勤めが終わった後の人生は20年以上あります。
肩書だけを大事に生きるのはもったいない
そんな長い時間を「元〇〇の部長さん」などの肩書だけを大事にして生きていくのはもったいなくないですか。自分の人生の来し方を振り返った時、「ああ、幸せだった。充実していた」と思わせてくれるものは、あなたにとって何でしょうか。自分の人生を語る時、「元は◇◇に勤めていたんです」と言うだけなのか、それとも「その後は志すところがあり、△△をしたんですよ」と言えるのか、あなたはどちらが良いですか。
普段は意識しないことが多いと思いますが、人は意外といろいろな見栄に縛られて自分で自分の可能性を狭めているものです。肩書に始まり、収入や出身校、家、服、装飾品、車……。人によってそれぞれ異なるとは思いますが、見栄を全く意識しないという人は少ないのではないでしょうか。