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土日の出勤時はSNSを見ない

こんなときにどうしたらよいか。とても単純な方法ですが「SNSを見ない」のが効果的です。ノブさんのような人は、少なくとも土日の出勤時は見ないようにするのがよいでしょう。

友人が集まるSNSでネガティブな発信をする人はあまりいません。友達と何かを楽しんでいる場面や、「自分へのご褒美」という名目で購入した高価な商品の写真などが載っていることが多いと思います。

中には、自分の生活が充実していると発信するために、フリマアプリで高級ブランドの紙袋をたくさん購入し、それを4〜5個腕にぶら下げた写真を撮って投稿する人もいるようです。これは極端な例としても、SNSで発信されている写真は、実際にどんな状況で撮影されているかは分かりません。一見うらやましく思える投稿でも、自分を良く見せるために、少なからぬ演出が施されているかもしれません。

こうした写真を見てうらやんだり心を揺らしたりするのは、あまり有益な時間の使い方とはいえません。「自分は発信したとしても、他人の発信は見ない」というのは一つの方法です。

どうしても他人の発信が気になるのであれば「自分も発信しないし、他人の発信も見ない」というのもよいでしょう。「時間を潰すためにSNSを見る」という人は多いのですが、SNSでなくても暇潰しはできます。SNSを完全に絶つべしとは申し上げませんが、毎日のように見る必要があるものかどうか、疑ってみるとよいでしょう。

天笠 淳(あまがさ・あつし)
アネックス代表取締役/人事コンサルタント
早稲田大学商学部卒業後、IT企業、金融機関にて人事業務を経験。株式会社アネックス、一般社団法人次世代人材育成機構の代表として、働きやすい職場づくりを主なテーマとし、企業の人事、人材開発のコンサルタントを行っている。次世代人材育成機構では、代表理事として、学生の就職活動へのアドバイスや、社会人のキャリア支援を20年以上手掛けている。著書に『転職エバンジェリストの技術系成功メソッド』『オンライン講座を頼まれた時に読む本』(いずれも日経BP発行)がある。
[日経 xTECH 2023年2月2日付の記事を再構成]

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