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「ESG投資」が追い風に

一方、本業を中心としつつ、別の社会貢献活動にも携わることに人生の意義を感じ、NPOなどにボランティアや(仕事で培ったスキルをほぼ無償で提供する)プロボノとして関わる人もいます。

このような「社会貢献重視の仕事」=「高い報酬は望めない」というイメージは、最近は変わりつつあります。以前は「収益性」が重視されていた「投資」の指標が「SDGsへの取り組み」へと向いています。いわゆる「ESG投資」です。

これは、「環境(Environment)」「社会(Social)」「ガバナンス(Governance)」の3要素に注目して行われる投資活動。世界的にESG投資の機運が高まり、SDGsの目標達成に取り組む企業・団体に資金が集まりやすくなってきています。

ちなみに、私が理事を務めている団体に「一般社団法人ソーシャル・インベストメント・パートナーズ(SIP)」があります。2012年に設立された、ソーシャルビジネスを手がける企業や団体に対して資金提供・運営マネジメント・経営支援を行う団体です。

同団体が支援する企業・団体でも資金力が強化され、以前より人材採用への投資が活発化。ハイキャリア人材を迎えるにあたって用意する報酬が、一般的な企業と同水準へ、徐々に近づきつつあります。

国内外からESG投資を呼び込めるとなれば、事業開発への投資、それを担う人材への投資意欲は上昇するでしょう。

「SDGs達成に貢献する仕事がしたい」という志向を持つ求職者が年収を大きく下げることなく、その希望をかなえられるチャンスが増えていくと期待できそうです。

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