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従業員がリスキリングできない企業は既存業務がなくなると、社員の解雇につながるだけでなく、新しい業務に必要な人材を採用するコストも必要になります。逆に、リスキリングできる企業は既存業務が終了しても、社員が新しい業務のスキルを習得していれば、人材を円滑に配置できます(図1)。

リスキリングと聞くと、今の業務とは関係ない全く新たなスキルを習得することや、デジタル人材を育成するための限定的なスキルアップを思い浮かべる人も多いかもしれません。しかし、今後の環境変化を想定し、 今の業務の必要性を捉え直し、運用を改善または進化させることも重要なリスキリングと言えます。うまくリスキリングすれば、社内外で価値を発揮し続けることができます。

業務スキル1~2年で陳腐化 他人との対話が重要

リスキリングには他人と何かを体験したり、多様な意見交換を行ったりすることが近道です。自分の疑問や考えをざっくばらんに話し、他人から意見をもらうことでこれまで思いつかなかった考え方に気づいたり、アイデアがひらめいたりする経験は少なからずあるのではないでしょうか。

これまで当たり前だと思っていた自分の仕事の捉え方を変える、またはより深めるためには意見交換を行える場をつくることが必要です。意見交換するには対面の方がリモートよりも適しています。リモートワークにより、業務の効率性は大幅に改善されました。業務のやり方が変わらなければそれでもよいのですが、今後はデジタルテクノロジーの活用により、業務の自動化または作業の進め方、マネジメントの方法が大きく変わろうとしています。

私たちは現在の業務を安定的に行えるスキルを保持していると思いがちですが、昨今の環境変化のスピードを考えると、そのスキルは1~2年で陳腐化すると考えるべきです。出社が当たり前だった時代からリモートワーク前提の働き方になったように、環境変化のスピードは非常に速いです。そのため、業務が大なり小なり変わることを想定し、今後の業務のあり方について対話を通じて考えることが重要です。そうすることで、新しいスキルアップのヒントが生まれる可能性が高まります。

対話の活性化という観点で考えてみると、リモート ワークは分断された定型情報だけの議論になりがちで、話題が多様な方向に発展しにくく、不向きといえるでしょう。対話の活性化には感情を通わせる雑談をいかに意図的につくるかが重要です。

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