ダイソン創業秘話 会社を追われ自宅裏で試作5000台
How I built this 日本語版(上)
キャリアコラム
アメリカの公共ラジオ放送局、NPR(National Public Radio)が提供する人気のポッドキャストコンテンツ「How I Built This」。さまざまなビジネスのパイオニアが、起業の動機や理念、成功するまでの道のりや乗り越えてきた困難を語ります。今回、日本経済新聞社とニッポン放送が6カ月限定で配信する日本語版では、英家電大手「ダイソン」、オンライン百科事典「ウィキペディア」、画像共有アプリ「インスタグラム」の創業者たちの声を紹介します。第1回はダイソン創業者のジェームズ・ダイソン氏です。
1979年、ジェームズ・ダイソン氏は新しい掃除機のアイデアを思いつきました。紙パックを使わないモデルです。自宅の裏庭の物置で5年間、5000台以上の試作機を作って試行錯誤を繰り返し、ようやく完成にこぎつけた。ダイソン氏はこの発明を掃除機メーカーに売り込みましたが失敗に終わります。そこで自分で会社を作ることにしたのです。現在、ダイソンは世界で最も売れている掃除機のひとつです。