理系の博士、MBAでどう変化? 起業やVCに転身も
ニューススクール◇牧先生 ビジネススクールの2年間でどんな学びがありましたか?
吉田さん ケースディスカッションを通じて、正解が一つではないことを学びました。幅広い選択肢の中から、そのときの状況に応じて最良な打ち手を決める必要があると知りました。
自然科学と違いモヤモヤ、多様な人材と解の探索

半導体の研究者からVCに転身した平野さん
平野さん 私も最初は,自然科学と違い、社会科学には明解な解はないと戸惑いました。モヤモヤした時期もあります。ただ、グループワクークが多く、色んな人と議論するうちに、様々な気づきがありましたね。
牧先生 激しくぶつかる場面もあったそうですね。
平野さん 職場と違って思い切りぶつかれるのが良かった。別の分野の優秀な人と議論し、刺激を受けました。

内科医から医師兼起業家に藤尾さん
藤尾さん 医学とは別のワクワク感がありました。これまでは出会わなかった金融や人事関係など様々な領域で活躍されている人たちと話すことができて、人脈も広がりました。
石上さん 確かに多様な人材が集まっていて、いい刺激になりました。研究の世界では共通の言語や価値観があるけど、ビジネススクールのメンバーは年齢も背景も違う。理解の仕方も異なるし、議論もかみ合わなかったりする。そこが面白いし、学びになりました。
吉田さん 様々な人がいると、自分の強みと弱みが分かってくる。研究者は論理性や分析力は優れているが、コミュニケーションが苦手な人も多い。どうすれば、相手が共感してくれるのか、対話の取り方も考えるようになりました。
牧先生 具体的に役立ったハードスキルはありますか
林田さん ファイナンスや会計、経営戦略のフレームワークもビジネスを構造化する上で役立ちましたね。
石上さん ファイナンスは実務で役に立っています。ファイナンスを理解することで、プロジェクトの事業性評価の質が向上したと感じます。