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再生医療、医療系スタートアップ、大学VCへ転身――

◇牧先生 MBA取得後にキャリアが大きく変わった方もいますね?

林田さん 製薬会社を辞めて、慶応大学発の再生医療ベンチャー、セルージョンの1号社員になりました。うちの社長はもともと眼科医ですから、財務から人事、知財などビジネス面を全面的に当初は担当しました。WBSの学びがそのまま役立っていますね。

藤尾さん 私は医療系スタートアップ企業を立ち上げました。色々なステークホルダーと対話しながら、仲間たちと日々楽しくハードに働いています。

平野さん 同期生の中にはアフリカで事業を起こすことに挑戦している人もいます。自分も何か新しいことに挑戦したいと思うようになり、最近、電機メーカーから東北大学ベンチャーパートナーズに転職しました。

吉田さん ズッとIHIで勤めていますが、仕事に対する姿勢は大きく変わりました。事業的な観点から、事業化に向けた戦略やストーリーを描いた上で、技術開発の戦略を立てられるようになりました。

新薬開発を目指す石上さん

新薬開発を目指す石上さん

石上さん 私も科学者ではなく、経営者のような視点で、どんなパートナーとどんなビジネスを展開するかなど、これまで以上にビジネスの価値を意識して事業開発を進められるようになりました。まだ牧ゼミで勉強中なので、さらにバージョンアップしていきたいと考えています。

◇牧先生 MBAのメリットや今後の目標は何でしょうか?

林田さん 博士号取得者は、MBAと同様に自ら課題を設定して解決策を提供できる人たちが少なくありません。今後は研究者としてではなく、現在の社長を支え、再生医療ビジネスの発展に全力を注ぎたいと考えています。

藤尾さん 博士号により物事の捉え方や問題解決力の「深さ」を身につけることができます。その上でMBAを取得することは、知見や能力の「幅」を広げ、人生を豊かにしてくれることにつながります。このままでは医療は存続しえないと現場で感じている医療従事者は少なくないと思いますが、患者にも医療従事者にも相互にプラスとなるサービスを提供したいと考えています。

早稲田大学

早稲田大学

研究者から新規の事業開発、新薬開発に挑戦も

吉田さん 研究者のキャリアも素晴らしいですが、その成果を活用して社会にインパクトのある製品やサービスを提供するにはビジネスの知識が不可欠だと思います。将来は企業経営に携わり、インフラを支えることを通じて社会に貢献したいと考えています。

平野さん 研究者も年齢を重ねると、マネジメント側になる人も出てくる。その際にMBAの学びは生かせる。現在、VCに転職したところですが、将来的にはスタートアップにも挑戦したいと考えています。

石上さん 研究の専門性を活かして,最先端の科学の価値をビジネスにどのように変えられるのかを今も考えています。新薬開発の成功確率は約2万分の1と言われています。ただ、がんや免疫疾患など新薬のニーズは高く、社会に役立つクスリの実用化に挑んでいきたいですね。

(構成は代慶達也)

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