現代のビジネス経営、古今東西の戦略家32人に学ぶ
『戦略は歴史から学べ 3000年が教える勝者の絶対ルール』
若手リーダーに贈る教科書戦略とは未来を描くこと
未来を描くのに、過去から学びを得て対策を施すことは、現代でも重要なことでしょう。本書でもそのことは指摘されており、例えば、フランス皇帝に成り上がったナポレオンが抜群の戦術家であったのも、古人の戦略家の戦術をたゆまず研究した成果であったと論じています。
過去から学び、いかに、未来の戦略を描き出すか。
本書にある32人の功績を振り返りながら熟考していただければと思います。
戦略とは本来、未来を見つめるための道具です。
あらゆる戦略家は、各時代の自らの戦場で「これからどんな未来が生まれるか、どのような未来を生み出せるか」という視点で世界を眺め、思考を深く巡らせました。
今日、21世紀のビジネスパーソンに必要な戦略思考も、過去の歴史の中で戦略家が使いこなした戦略思考と何ら変わりはありません。
私たちそれぞれが、いかに望ましい未来を描き、手に入れるかの勝負なのですから。
(おわりに 307~308ページ)
あらゆる戦略家は、各時代の自らの戦場で「これからどんな未来が生まれるか、どのような未来を生み出せるか」という視点で世界を眺め、思考を深く巡らせました。
今日、21世紀のビジネスパーソンに必要な戦略思考も、過去の歴史の中で戦略家が使いこなした戦略思考と何ら変わりはありません。
私たちそれぞれが、いかに望ましい未来を描き、手に入れるかの勝負なのですから。
(おわりに 307~308ページ)
◆編集者のひとこと 日本経済新聞出版・永野裕章
本書は、古代ギリシャから湾岸戦争までの世界史の中から「勝者の戦略」を抽出し、今日のビジネスシーンでも活用できるように1冊にまとめた本です。歴史に残るような重要な局面で、英雄らが何を考え、どう行動したのか、その戦略思考を追体験できるようになっています。ハンニバル、カエサル、諸葛孔明、チンギス・ハン、織田信長、リンカーン、ナポレオン、大村益次郎、アイゼンハワーといった歴史上の偉人のどこが優れていたのかコンパクトに整理されており、1冊を通して読むと3000年の世界史の流れがざっくりとつかめるような体裁にもなっています。戦略や戦争の歴史について理解しておきたい方、歴史好きの方には、必読の一冊です。
一日に数百冊が世に出るとされる新刊書籍の中で、本当に「読む価値がある本」は何か。「若手リーダーに贈る教科書」では、書籍づくりの第一線に立つ出版社の編集者が20~30代のリーダーに今読んでほしい自社刊行本の「イチオシ」を紹介します。