Excelで簡単、数値に対応する結果を複数候補から表示
実例で学ぶ! Excel関数・数式講座「顧客情報表」(1)
ビジネススキルただし、図12の数式では、累積ポイントが未入力の場合はエラー値になる。このような問題には、IFERROR(イフエラー)関数を組み合わせるのが簡単な解決方法だ(図13)。

図13 図12の数式の場合、累積ポイントが未入力または0の場合、「#N/A」というエラー値が 表 示されてしまう。これを回避するため、IFERROR関数と組み合わせて、VLOOKUP関数の結果がエラー値になった場合は「−」が表示されるようにした
また、VLOOKUP関数の代わりにLOOKUP(ルックアップ)関数を使っても、同じ結果が得られる(図14)。この関数の「配列形式」では、「配列」のセル範囲が縦長の表の場合、その左端列で「検査値」以下の最大値を検索し、見つかったセルと同じ行の、「配列」の右端列のセルの値を返す。

図14 LOOKUP関数を使えば、VLOOKUP関数の引数「検索方法」にTRUEを指定するのと同様の処理を、より簡潔な記述で実現できる。ここでは図13のVLOOKUP関数の処理を、そのままLOOKUP関数の式に置き換えた
これらの数式では、対象範囲として、セル範囲の参照の代わりに「配列定数」も使用できる。配列定数とは、列の区切りを「,」(カンマ)、行の区切りを「;」(セミコロン)で指定し、全体を「{}」(中カッコ)で囲んだデータだ。