スタートアップ転職のリアル 年収・年齢何でも聞いた
あしたのマイキャリア「やりがい」と「年収」のバランス
そもそも「給与が上がるからスタートアップにいく」という考え方はあまりよくないと思います。「やりがいがある」「ビジョンに共感した」「将来CxOになりたい」「スモールビジネスをやりたい」など、人生100年時代を生きるために仕事から充実感を得たり、次のステージに進むためのステップにしたり、そのような理由からスタートアップへの転職を選択することはありだと思います。
―多くの人が「やりがい」と「年収」のバランスについて悩んでいると思いますが。
「やりがい」は、仕事に対する投下時間と熱量、さらに結果が出たかどうかで決まるということが、研究などからわかっています。ですから、「結果が出せる」ことが非常に重要です。結果が出ることで、褒められたりもしますし、年収が上がっていくこともあるでしょう。それがやりがいにつながります。まずは、どの領域のどのポジションならば自分は結果が出せるのかを考えることが大事だと思います。
―自分が結果を出せる場所がわからない場合はどうすればいいですか。
それは、スカウト媒体やエージェントに登録することで解決すると思います。ニーズのある人には次々スカウトがきて、実際に面接を受けてみると今よりも高い年収を提示されることもあるかもしれません。しかし、ニーズのない人にはスカウトはあまりこないと思います。
もしニーズがないと判断されていると感じるなら、SNSなどを使って自分で発信してみることです。会社で禁止されているならば匿名でもいいです。発信してみてフォロワーやいいねが多いならば、あなたはマーケティングスキルやライティングスキルが高いということになります。
先ほど言ったように、一番大事なことは仕事で結果を出すことですが、結果を出しても何もアピールしなければ、どこで誰が何をやっているかはわかりません。それを発信しないままニーズがないと判断されてしまうことはあると思います。
―40代、50代でもスタートアップへの転職は可能ですか。
大事なことは「仕事で結果を出せるかどうか」ですから、年齢は関係ないと思います。仕事で結果を出せる人は、何歳でもニーズがあるはずです。ただし「やってみなければわからない仕事」に関しては、若くて伸び代がある人を採用しようという流れになると思います。同じくらいの実力ならば、期待値がプラスされる分、若いほうが有利です。