変わりたい組織と、成長したいビジネスパーソンをガイドする

健康診断の直前だけ、お行儀の良い生活をして、異常が見つからなかったと胸をなで下ろしている人がいますが、あれは時間とお金の無駄だと思います。私は健康チェックもコンピューターシステムのチェックと同様に、負荷をかけてやってこそ意味があるという変な信念を持っているので、以前から健康診断の前日にはわざとたくさん食べてお酒も飲んでいました。毎月検査するようになってからは、検査日を特に意識することもなくなったので、極めて普段通りに飲み過ぎの日もあれば寝不足の日もあるという状態で受けています。

健康診断の直前だけ行儀の良い生活は意味がないという

健康診断の直前だけ行儀の良い生活は意味がないという

私のやり方は極端かもしれませんが、ビジネスパーソンにとって自分の健康状態に敏感であることはとても大事だと思います。自分のデータをよく知っていれば、「最近、基礎代謝が落ちているから筋肉をつける運動をしよう」とか「どこそこの調子がイマイチ良くないのでケアしておこう」とか気を付けることができます。

そうしていれば、突然どうにもならない事態が発生することは避けられるでしょう。自分の体なのだから、自分でケアする。当たり前のことなのですが、案外おろそかにしている人が多いのではないでしょうか。私は今では「松本さんほど自分の体に詳しい人はあまりいませんよ」と医者からお墨付きをもらえるようになりました。

ビジネスは30~40年かけた旅ゲーム

人生はよくマラソンに例えられますが、私はビジネスというのも30年、40年かけてどれだけ遠くまで歩いていけるかという旅ゲームのようなものだと思っています。だから、できる限り健康を保ち、毎日ちゃんと歩きたいと思います。

最近は「ビジネスで目標を達成するには習慣化が大事だ」として、PDCA(計画・実行・評価・改善)サイクルを回すコツを指南する本がたくさん出ているようですが、私はこれまでPDCAなんて意識したことがありません。私が毎日やっているのは「今日1日、自分の出せる出力ギリギリまでやっただろうか」という振り返りだけです。最終的に大事なのは、どれだけ遠くまで自分を連れて行けるか、自分の力をどこまで使い切れるかなので、細かく目標を立ててPDCAを回し、今日の歩き方についてあれこれ考えるより、ちゃんと毎日歩けるだけ歩くことを自分に課しています。

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