変わりたい組織と、成長したいビジネスパーソンをガイドする

海外の顧客やクライアントとのミーティング時のあいさつ、会社や部署の代表としてのあいさつ、イベントのあいさつ、進捗の結果報告など様々です。「即興スピーチを求められて困った」「次のために準備したい」という人もいます。ここでは、そんなに切羽詰まった状況ではない人、そんな場面がなかなかない人に向けて、スピーチの原稿を書くことで英語スピーキングのトレーニングになる方法をお教えします。

この連載のタイトルは「書いて話せる!」ですから、大勢の前で英語スピーチをすること自体を目的としているわけではありません。スピーチするイメージを持ちながら、あくまでコミュニケーションのために英語が話せるようになるライティングトレーニングだと思ってください。

途中に「転」を挟まず流れに一貫性を

●基本構成

まず、英語スピーチの基本構成について考えてみましょう。日本語のロジック(起承転結)を使って書いた日本語の原稿を英語に訳したものは、良い英語スピーチの原稿になるのか? 答えはNOです。それは単なる英文和訳にすぎません。ここがこのトレーニングの良いところで、英語のロジックを体得できます。

単語やフレーズを覚えることや文法を学ぶのは、とても大切な基本の学習です。でも、それだけでは「コミュニケーションのためのスキル」とは言えませんよね。この「スキル」とは、英語のロジックで論理を展開することです。英語の基本構成とは「Rules and a Good Style 英語の異文化理解」上編下編でお話ししましたハンバーガーです。(1)Introduction(2)Main body(3)Conclusion です。

バンズは1と3で、2の中身=野菜や肉を挟みます。2のMain bodyが、全体の80%~90%くらいになります。英語の原稿ライティングで1点、絶対に忘れてはいけない重要なことはcoherence(一貫性)です。日本語の起承転結は途中に転が入るので違う話を挟んでも違和感がありませんが、これを英語の原稿でやってしまうと「混乱した人」と思われてしまいます。

新着記事

Follow Us
日経転職版日経ビジネススクールOFFICE PASSexcedoNIKKEI SEEKS日経TEST

会員登録をすると、編集者が厳選した記事やセミナー案内などをメルマガでお届けしますNIKKEIリスキリング会員登録最新情報をチェック