変わりたい組織と、成長したいビジネスパーソンをガイドする

リラックスして笑顔で話す

●スピーチ中の態度6つのポイント

ライティングのトレーニングではありますが、ここでは基本として実際にスピーチする場面での態度や話し方も押さえておきたいと思います。スピーチする際は、内容だけではなく態度や話し方も大事です。完璧な原稿で完璧な英語だったとしても、伏し目がちでオドオドしてしまったらもったいないですよね。

でも「緊張するな」とは言いません。ネーティブでも緊張するらしいです。あんなに慣れているように見える英語圏のネーティブさえ、緊張するのは同じだそうです。私はそれを聞いて、気持ちが楽になりました。でも心がけるポイントは知っています。幼少期から訓練されていますから。スピーチ中の態度には6つのポイントがあります。

1)リラックス&笑顔を心がける
2)大きな声ではっきり
3)身ぶり手ぶりでイキイキと
4)大事な点は繰り返す&
ゆっくり話す
5)良い姿勢で
6)会場にいる人々の顔を満遍なく見る

この中でも私が一番大事なことだと思うのは1です。緊張するのはしょうがないですが、リラックスを心がけて笑顔でお願いします。緊張すると真顔になりがちでコワい顔になっちゃうので注意してくださいね。2も大事なのは、自信がなくても自信があるように見せなくてはいけないからです。

今回は英語スピーチの基本として、基本構成とスピーチ中の態度6つのポイントをみてきました。ここで次回に向けて課題を出します。次回は基本構成を使って、実際に英語で自己紹介を書いていきます。そこで次回の連載アップまでにぜひ、まずご自分で自由に自己紹介を書いてみてください。それでは次回もお楽しみに!!

読者さんからの質問コーナー


Q:私は前置詞が全然わかりません。例えばforやtoを辞書で見ても、たくさんあってどの意味なのかわかりません。ライティングでもスピーキングでも前置詞を使えるようになるコツを教えてください。
(ペンネーム ジェイ)
A:ジェイさん、ご質問ありがとうございます! 前置詞は難しいですね〜。そのお気持ち、わかります。でも大事ですね。
前置詞は「機能語」ですから、抜かしたとしても文の意味はわかります。機能語とは文法上必要な単語のことです。例えば I'm in the bedroom. のinを抜かすと英語では「私、ベッドルーム」となります。何となく意味はわかりますが、私とベッドルームがイコールの関係になってしまいますし、不自然ですよね。「私はベッドルームにいます」の「にいます」が前置詞のinにあたります。自然な英語には前置詞が必要です。
辞書で日本語の意味を調べるのではなく、何となくのイメージをつかんでいただきたいなと思います。そのためには、ある程度の前置詞のイメージをつかむ / 実際にどんな風に使われているか辞書の例文をノートに書く――などの方法があります。
中学英語で習った、前置詞を使う熟語(例=be interested in / be covered with)を復習するのもよいです。基本の文にどのように前置詞が使われているかをおさらいしてください。単独で使われているよりは熟語でひとかたまりの意味で使われているケースが意外と多いので、そこも忘れないように。これでかなりカバーできると思います。Good luck! ジェイさん、応援してます。

神林サリー
Sally's English Lesson主催、英会話英語学習本作家。大学の専門は英米文学。アメリカ留学後は、ファッションモデルをしながら通訳・翻訳学校でプロの英語を習得。バックパッカー、オーストラリアでの就労経験、大手英会話学校の講師、外資系企業勤務の経験を生かしてレッスンを提供。著書に「朝から晩までイケメン英会話フレーズ」など多数。

「書いて話せる!サリー先生の英語術」記事一覧

新着記事

Follow Us
日経転職版日経ビジネススクールOFFICE PASSexcedoNIKKEI SEEKS日経TEST

会員登録をすると、編集者が厳選した記事やセミナー案内などをメルマガでお届けしますNIKKEIリスキリング会員登録最新情報をチェック