1000人単位で採用のアマゾンジャパン 選考ここを見る
働き方
アマゾン人事担当の石井さん
インターネット通販から動画配信、クラウドサービスまで急速に事業を拡大している米アマゾン・ドット・コム。アンディ・ジャシー最高経営責任者(CEO)は技術職などで5万5000人の人材を雇用すると表明しており、日本でも初めてキャリアイベントを開催し、採用を拡大している。どんな人材を求め、何を重視しているのか、アマゾンジャパンで採用を担当する石井亨さんに聞いた。
商社、保険、大学、気象予報士… あらゆる人材吸収
――転職したい会社のランキングで上位の常連になっています。よく聞く志望理由は、どんなことですか。
大きく2つあると思います。1つは成長の裏側を知りたいということ。もう一つは、業務の幅広さや事業規模の大きさに魅力を感じて、世の中にインパクトを与える仕事ができるから、という意識を感じます。製造業に在籍している人がIT(情報技術)ビジネスの世界を経験してみたいというケースは多いですし、最近では商社や戦略コンサルから入社するケースも増えています。DX(デジタルトランスフォーメーション)がなかなか進まないので、という声も聞きますね。
――戦略コンサル出身者はどういう職種に就くことが多いのですか。
プロダクトマネジャーが多いですね。
――これから増やしたいのはどんな職種ですか。
やはり事業の成長とともに仕事も増えているので、それぞれのビジネスを拡大していけるプロダクトマネジャーやプロジェクトマネジャーは増やしたいと考えています。その中でも、人工知能(AI)が様々な仕事のプロセスに入ってきているので、AIを使う事業戦略を考えられる人は特に欲しい人材です。
技術系だと機械学習エンジニアも欲しい人材ですが、民間企業にはそういった人材を見つけるのは難しい。ですから、大学に在籍している研究者、准教授などを採用するケースが多いです。

米アマゾンのアンディ・ジャシー最高経営責任者(CEO)は5万5千人の雇用を発表した。
また、アマゾンの事業の中のあちこちにビッグデータがあります。それをわかりやすいように読み解く仕事も増えています。例えば様々なシステムからデータセットを実用的な形式に整理する「データエンジニア」、データをビジネスの意思決定に役立てるためにデータ抽出や統計分析・シミュレーションなどを手掛ける「ビジネスインテリジェンスエンジニア」、マーケティングやプロダクト担当など様々な社内関係者に対して各種データの分析を元にビジネスの見通しなどを提供する「ビジネスアナリスト」といった職種です。
――データと一口に言っても色々な職種があるのですね。どんな経験を持った人が入ってくるのですか。
例えば、保険会社で事故の予測をしていた人や、変わったケースだと気象予報士をしていたという人もいますね。
――どのぐらいの職種があるのでしょうか。
本当に多種多様で、数えたことはないですが……、最低でも100種類はあると思います。