基礎的なデータ分析手法を解説 勘頼り脱却する第一歩
リブロ汐留シオサイト店
ビジネス書・今週の平台ケーススタディーで分析の生かし方も例示
2色刷りでグラフやチャートから何を読み取るのかが視覚的にわかりやすく提示されている。勢いのある商品や売れ筋、重要度の高い商品を見分ける分析なども紹介され、商品施策や営業施策、生産計画などにつながるデータ分析のやり方も、ケーススタディーを交えて解説される。「データから考える」ということに初めて向き合う人には理解しやすいだろう。
「入荷したばかりの本だったが、それなりに反応が出てランキングに入ってきた」と店舗リーダーの河又美予さんは話す。ビッグデータが大量に入手できる時代になってデータの利活用はより高度化・複雑化しているが、基礎的なデータ分析の需要もまだ衰えていないようだ。
『ANA苦闘の1000日』が1位
それでは、先週のランキングを見ていこう。
同数の2位に2冊、同数の4位に5冊、同数の9位が2冊というランキングだ。1位の『ANA苦闘の1000日』と2位の1冊『Peachのやりくり』はいずれも航空会社に関する本。ANAの本は刊行直後の22年10月、「ANA苦闘の1000日に密着 未曽有の危機にどう動いたか」の記事で紹介した。いずれも同書店が全日本空輸(ANA)本社が入居するビルの1階にあるため、まとめ買いが入ったという。
2位のもう1冊『たった1人からはじめるイノベーション入門』は21年刊の本。オムロンで数多くのイノベーションに携わってきた竹林一氏が「イノベーションとは、何をどうすればいいのか、どうすれば動き出すのか」を解き明かす。4位の1冊『必ずできる、もっとできる。』は大学駅伝3冠を達成した駒沢大学の大八木弘明氏の著書だ。このほか4位にはマネー関連本や自己啓発書、働き方本などが並んだ。紹介したデータ分析手法の本は9位のうちの1冊だった。
(水柿武志)