変わりたい組織と、成長したいビジネスパーソンをガイドする

ケーススタディーで分析の生かし方も例示

2色刷りでグラフやチャートから何を読み取るのかが視覚的にわかりやすく提示されている。勢いのある商品や売れ筋、重要度の高い商品を見分ける分析なども紹介され、商品施策や営業施策、生産計画などにつながるデータ分析のやり方も、ケーススタディーを交えて解説される。「データから考える」ということに初めて向き合う人には理解しやすいだろう。

「入荷したばかりの本だったが、それなりに反応が出てランキングに入ってきた」と店舗リーダーの河又美予さんは話す。ビッグデータが大量に入手できる時代になってデータの利活用はより高度化・複雑化しているが、基礎的なデータ分析の需要もまだ衰えていないようだ。

『ANA苦闘の1000日』が1位

それでは、先週のランキングを見ていこう。

(1)ANA苦闘の1000日高尾泰朗著(日経BP)
(2)Peachのやりくり井上慎一著(東洋経済新報社)
(2)たった1人からはじめるイノベーション入門竹林一著(日本実業出版社)
(4)年間100万円の配当金が入ってくる最高の株式投資配当太郎著(クロスメディア・パブリッシング)
(4)必ずできる、もっとできる。大八木弘明著(青春出版社)
(4)最新マーケティングの教科書 2023日経クロストレンド編(日経BP)
(4)限りある時間の使い方オリバー・バークマン著(かんき出版)
(4)こうして社員は、やる気を失っていく松岡保昌著(日本実業出版社)
(9)改訂版 データ分析できない社員はいらない平井明夫著(クロスメディア・パブリッシング)
(9)みんなが欲しかった! FPの教科書 3級 22-23年版滝澤ななみ著(TAC出版)

(リブロ汐留シオサイト店、2023年1月30日~2月5日)

同数の2位に2冊、同数の4位に5冊、同数の9位が2冊というランキングだ。1位の『ANA苦闘の1000日』と2位の1冊『Peachのやりくり』はいずれも航空会社に関する本。ANAの本は刊行直後の22年10月、「ANA苦闘の1000日に密着 未曽有の危機にどう動いたか」の記事で紹介した。いずれも同書店が全日本空輸(ANA)本社が入居するビルの1階にあるため、まとめ買いが入ったという。

2位のもう1冊『たった1人からはじめるイノベーション入門』は21年刊の本。オムロンで数多くのイノベーションに携わってきた竹林一氏が「イノベーションとは、何をどうすればいいのか、どうすれば動き出すのか」を解き明かす。4位の1冊『必ずできる、もっとできる。』は大学駅伝3冠を達成した駒沢大学の大八木弘明氏の著書だ。このほか4位にはマネー関連本や自己啓発書、働き方本などが並んだ。紹介したデータ分析手法の本は9位のうちの1冊だった。

(水柿武志)

改訂版 データ分析できない社員はいらない

著者 : 平井明夫
出版 : クロスメディア・パブリッシング
価格 : 1,738 円(税込み)

新着記事

Follow Us
日経転職版日経ビジネススクールOFFICE PASSexcedoNIKKEI SEEKS日経TEST

会員登録をすると、編集者が厳選した記事やセミナー案内などをメルマガでお届けしますNIKKEIリスキリング会員登録最新情報をチェック