人との付き合い方をリセットする習慣 「ここまでやる」 を決めておく
順天堂大学医学部教授 小林弘幸(7)
リセットの習慣
写真はイメージ=PIXTA
「イヤなことが起こったり、ストレスのかかる瞬間に出会うことは原則として避けられません。大事なのは、その悪い流れに引きずり込まれないように流れを断ち切り、いい流れに変えること」。自律神経研究の第一人者で医師の小林弘幸氏によれば、これがリセットです。ライフプランを考え、リスキリングに向き合うときにも意識しておきたい行動習慣といえるでしょう。
NIKKEIリスキリングでは、リセットの考え方やノウハウをまとめた同氏の著書『リセットの習慣』(日経ビジネス人文庫)から、その一部を紹介します。7回目は、第6章〈「人との向き合い方」をリセットする〉から3つの習慣を紹介します。
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「ここまでやる」 を決めておく
ストレスの9割は人間関係ですが、もう少し掘り下げて考えると、人間関係のストレスの多くは「継続する関係」で発生します。
たとえば、職場にすごくウマの合わない人がいるとします。その人がいるだけでストレスいっぱいで、自律神経が乱れまくる存在です。
しかし、自分がこの職場を2週間後に辞めるとわかっていれば、そこまでストレスを感じません。 「イヤな相手だけれど、あと少しの我慢だから」と思えるだけでストレスはぐっと軽減します。
反対に「このイヤな関係はいつまで続くのだろう」と終わりが見えないとき、ストレスレベルは半端なく上昇します。
そんな人間の感じ方を逆に利用するのが、ここで紹介する「ここまでやると決めてしまう」方法です。
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