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改革のボタン、42項目を提示

「本当に勝ち抜ける領域を見極める」「トップが直接、強いメッセージを発する」「プロフェッショナル採用は一人で決めない」……。章の中の各節は実際の改革のプロセスを追いながら、改革を推し進めるボタンというべき取り組みや考え方を42項目にまとめている。パナソニックコネクトの発足で一区切りを迎えた改革をストーリーとして味わいながら、自社に必要なボタンは何か、自社が気をつけるべきボタンはどれか考えてみるといいだろう。

「パナソニックのビルが同じ汐留地区で隣接していることもあって、動きがよかった」と店舗リーダーの河又美予さんは話す。関係者以外にとっても、大企業の改革事例で、外資での経験が日本企業の足らざるをあぶり出してもいるから、多くの企業で参考にできそうだ。

『夢をかなえるゾウ』の新作が上位に

それでは、先週のランキングを見ておこう。

(1)パーパス 「意義化」する経済とその先岩嵜博論・佐々木康裕著(ニューズピックス・パブリッシング)
(2)パナソニック覚醒樋口泰行著(日経BP)
(3)夢をかなえるゾウ0(ゼロ)水野敬也著(文響社)
(4)数値化の鬼安藤広大著(ダイヤモンド社)
(4)佐久間宣行のずるい仕事術佐久間宣行著(ダイヤモンド社)

(リブロ汐留シオサイト店、2022年5月30日~6月5日)

1位は現代のビジネスの最重要コンセプトとも言われる「パーパス」についての入門書。ビジネスデザインの専門家2人による21年8月刊の本だが、まとまった注文もあり、1位になった。2位が今回紹介したパナソニックの企業改革本。ロングセラーの自己啓発小説シリーズで新たな1冊が刊行され、3位に入った。4位は数字で考えることを徹底して仕事ができる人になる道筋を説いた本、5位は元テレビ東京の名物プロデューサーが自身の仕事術を明かした本で、ともに息の長い売れ筋になっている。

(水柿武志)

パナソニック覚醒 愛着心と危機感が生む変革のマネジメント

著者 : 樋口泰行
出版 : 日経BP
価格 : 1,980 円(税込み)

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