英語プレゼン成功への道 「伝わる」ための3要素とは
ライバルに勝てる英語プレゼン(上)
書いて話せる!サリー先生の英語術
「書いて話せる!サリー先生の英語術」の連載19回目です。前回は「お金にまつわる英語の表現 知らなければ赤っ恥?!」と題して、「お給料」「売り上げ」「会社員やオフィス」「株」に関する社会人必見の数字と英語表現をご紹介しました。前回の復習ですが、英語で「税金の控除を受けました」を何と言うか覚えていますか? 復習しておいてくださいね。
今回は英語のプレゼンテーションについてです。ビジネス英語の大事なレッスンの1つに、英語のプレゼンテーションが入っています。プレゼン準備には2つあって、1つは英語の資料作り、2つ目は実際にプレゼン資料を見ながら話す英語スピーキングの練習です。
私自身は通訳、翻訳者として企業で働いていた経験があり、アメリカ人副社長のプレゼン資料を作ったり社員さんの資料を英訳したりしていました。また、広告代理店で外資担当の営業をやっていた時には、何度も英語プレゼンを経験しました。現在も翻訳者として、広告系やマーケティング系のプレゼン資料を訳す仕事をしています。そしてレッスンで、生徒さんの英語プレゼンの資料準備からスピーキングの準備までをお手伝いしております。
これからプレゼンをしなくてはいけない初心者の方も、何回かプレゼンを経験した方にも、また話すのがお仕事のプロの方にも必ず役に立つ、基本のエッセンスを現場の経験からお伝えしていきます。(1)英語プレゼンの目的は「英語で相手に伝わる」こと(2)5W1Hで準備(3)英語プレゼンの流れ(4)成功する3つのポイント――の4項目に分けてご紹介します。
「伝えること」より「伝わること」が大事
プレゼンは大事ですよね。社内の企画会議、顧客に対するセールス、学会の発表や新製品の発表などプレゼンの機会はたくさんあります。最近は顧客やパートナー企業に外国の企業も増え、英語でのプレゼンの必要に迫られている生徒さんもたくさんいらっしゃいます。プレゼンの目的はただ1つ、「相手に伝わる」ことです。「伝えること」よりも「伝わること」の方が、より大事です。
英語が拙くても伝わればOKで、逆に言えば流ちょうに英語を話せても資料を完璧に作ったと思っても、相手に伝わらなければ失敗です。とにもかくにも、準備と予行練習が大事です。準備不足は見ている方もすぐわかります。シミュレーションができていれば心理的にも落ち着きますよね。