データ分析の流れを超解説 仮説思考と5つの視点
職種&スキルの図鑑仮説思考、おにぎり発注時に当てはめると…
このサイクルを回すことで効率的に正しい結論にたどり着くことができるのです。例えばコンビニエンスストアの担当者がおにぎりの発注数を検討する場合、以下のような流れで考えることができます。

「GLOBIS学び放題」のコース「ビジネス定量分析(前編)」より
分析に必要な5つの視点
仮設思考の3つ目のステップ、分析により仮説(ストーリー)を検証するにあたって重要なポイントは、以下の5つです。

「GLOBIS学び放題」のコース「ビジネス定量分析(前編)」より
分析対象が自社のビジネスに与える影響を鑑みずに分析をすると、たとえ面白い結果がわかったとしても、目的にはそれほどインパクトがないかもしれません。優先順位を考え、目的に対してインパクトがある対象を分析することが重要です。
また、「成績がよい」「売り上げが高い」といった時にどの程度よいのか、どのようによいのか曖昧なままでは適切な分析とは言えません。例えば平均値と比較するなど、ギャップに着目しましょう。
「トレンド」を見ることも重要です。過去からの時間的な変化を見ることで、将来を予測したり変化の要因を明らかにしたりすることができます。この時、「一貫した傾向」、傾向自体が変わる「変曲点」や、傾向からの「外れ値」に注目すると効果的です。
「ばらつき」、つまり、データの構成要素の偏りを確認しておくことも重要です。ターゲットとなる顧客層や、自社の商品を分析する上で大事な視点になります。
「パターン」は分析対象間の関係性を比較することで、「Aが多ければBになる」といった法則性を見つける視点です。全体的なパターンを見た上で、前述の「変曲点」に注目して、何が起こっているかという仮説を立てると、色々なことが見えてくるでしょう。
まとめ
「分析とは何か」という基本から、仮説思考のステップ、分析に必要な視点まで解説してきました。仮説思考のサイクルを回して、目的に合った効果的な分析を実践してみてください。