50代に必要なビジョンと戦略 残りの人生と仕事に効く
フォー・ノーツ株式会社 代表取締役社長 西尾太
50歳からのリスキリング
写真はイメージ(PIXTA)
前回の記事「残念な50代になるな 気づき、行動、感度アップで変身」の最後で、「50代は『ビジョン策定』と『戦略策定』が特に大事」と申し上げましたが、今回はこのテーマをさらに深掘りします。
ビジネスパーソンは、当然のことながら年齢や役職が上がっていくにつれ、会社から求められることが変わってきます。50代に強く求められているのは、リーダーシップです。企業におけるリーダーシップとは、組織やチームの方向性を決めること。どこに向かって進むのかを決め、示すこと。「こっちに行くぞ!」と、周囲を引っ張っていくことをいいます。
リーダーシップを発揮するためには、「ビジョン策定」と「戦略策定」という2つのコンピテンシー(成果を上げるために欠かせない行動)が必要です。
「ビジョン策定」とは、3年後、5年後、あるいはそれを超える将来に自社や自部門はどのような姿をしているか、何を実現しているか、何を目指しているかを示すことです。
ワクワクするビジョンづくりのポイントは
世界や日本の動き、経済や景気の動向、マーケットの状況、自社と競合のトレンド、流行などの情報を広く集め、多角的な視点を持つことでビジョンを明確にし、自社・自部門の目指すべき姿を経営陣やメンバーに示します。
重要なポイントは、想定すべきリスクを必ず考慮しておくこと。リスクを想定せず、単なる夢物語になってはいけません。
とはいえ、ビジョンはメンバーがワクワクするものでなくてはなりません。悲観的になりすぎず、周囲に夢と希望を与えるビジョンを描きましょう。
ではここで、ご自身が「ビジョン策定」をできているか、以下のリストをチェックしてみてください。
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