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次期社長を支えるためにミドル・シニア層を採用

私が転職エージェントとして企業と人材のマッチングを行う中でも、40代後半~50代の人が「ナンバー2」「ナンバー3」の経営ボードメンバーとしてスタートアップに迎えられる事例が複数あります。「顧問」「社外取締役」といった形で参画するケースも多くなっています。

「若手経営者を助ける」という役割でいえば、スタートアップだけでなく、「老舗企業の事業承継」においても、50代以上が頼られるケースが多々あります。高齢になった創業オーナーが引退して、子供や若手社員に経営をバトンタッチする際、まだ経験が少ない次期社長を支えるためにミドル・シニア層が採用されるのです。

例えば、ある地方企業の3代目社長が引退する際、4代目社長となる息子さんの「指南役」として、大手メーカーを定年退職したばかりのBさん(60歳)を採用しました。息子さんは30代前半。東京の会社で営業職として働いていたのですが、事業承継のため、故郷に戻りました。「専務」という立場で、近い将来の事業承継に備えるタイミングでした。

まだマネジメント経験が浅いので、これから経営を学んでいく必要がありました。社長は「親子の間柄での直接指導ではうまくいかない」と判断。外部に「番頭」的役割を担ってくれる人材を求めたのです。

採用されたBさんは、大手メーカーで本社の役員や子会社の副社長などを務めた経験を持つ人物。そのBさんに鍛えられた息子さんは、2年後に社長を引き継ぎました。

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