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自分のことは意外に知らない

やってみると、どんな人にも強みがあり、仕事の経験の中で自然と育っていることが分かります。「○○の仕事は山田さんに」といった評判があることを知らないだけです。自分のユニークさに気がついていないだけです。

もし、仕事で見つからなくても、趣味やサークル活動など、仕事以外で見つかるケースもよくあります。機会があれば家族や友人に尋ねてみるとよいでしょう。

しかも、自分から見た強みと他人から見た強みが違っていることが多いです。自分はミスをしないことを自慢に思っていたのに、チームを和やかにさせるのがうまいと指摘された、といった具合に。「え、そこかい!」とツッコミが入るのがこのエクササイズの面白いところです。

何が強みかは本人が決める

自分の見立てと周囲の見立て、どちらが正しいかを尋ねるのは愚問です。どちらも間違っておらず、強みを決めるのは当人です。

たとえ、周囲から見てそう思えなくても、当人が強みとして育てたいならかまいません。逆に、周囲から指摘されたものに乗り換えるのも悪くありません。何が強みかに客観的な基準はなく、本人がそう思ったら強みなのです。

ただし、ダニング・クルーガー効果に注意する必要があります。能力が低い人ほど自分を高く見積もり、高い人は正しく(もしくはわずかに低く)評価する傾向があります。要は、できない人ほどうぬぼれるわけです。

自分の能力を過大視することがダメなわけではありません。根拠なき自信があるからこそチャレンジにつながります。

とはいえ、ギャップが大きいのは困りものです。客観的な評価に触れる機会を増やし、認知の歪みを正さないといけません。それには、周囲からのフィードバックと、それを受け入れる本人の姿勢が大切になります。

一方、自分を過小に評価し過ぎるのも好ましくありません。自分の実績に自信を持ち、「何とかなる」とポジティブに考える力を高めていく必要があります。そうやって、等身大の自己イメージを持っているのが本当の熟達者です。

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