きっかけはYouTube 飲食業からプログラミングに挑戦
myリスキリングストーリー
新たなスキルを身につけて自分らしい働き方を再発見した人から、リスキリングのヒントを聞く連載「my リスキリングストーリー」。今回は、YouTubeをきっかけにプログラミング学習を始め、飲食スタッフからITヘルプデスクに転身した上田美貴子さん(30)です。

飲食店、クリニック受付、事務の仕事から、ITヘルプデスクへ――。スタッフサービス・エンジニアリング(東京・千代田)で働く上田さんのキャリアチェンジのきっかけはYouTubeだった。
人の役に立つことがしたい。小学校の頃からそう思っていた。大学時代には警察官を目指すが、2次試験で不合格。卒業を前に、募集している企業を探し、飲食チェーンを展開する会社から内定を得た。
配属された店舗では、がむしゃらに仕事した。繁忙期には早朝から深夜まで働き、コンビニ弁当で食事を済ませる日々。人を笑顔にしたいと思って始めた仕事だが、気づけば自分が笑顔をなくしていた。あまりのハードワークに健康面での不安を覚え、退職。クリニック受付、事務の仕事に就いたが、続かなかった。
ITを使う仕事に憧れを持ったのは、3社目で事務の仕事をしている頃だった。仕事に行き詰まりを感じて、あれこれ動画を見ている時、フリーランスのプログラマーとして海外で働くYouTuberの動画が目に留まった。
自分のスキルで誰かの役に立ち、喜ばれている。英語を使いこなし、海外で活躍している。動画はそんな等身大の姿を生き生きと映し出していた。自分もこうなりたい。そのためにはまずプログラミングの技術を身につけよう。そう考えた。