イーロン・マスク氏に2年間密着 走り続ける起業家の壮絶半生
リブロ汐留シオサイト店
ビジネス書・今週の平台
入り口正面のメインの平台中央に上下巻並べて展示する(リブロ汐留シオサイト店)
本はリスキリングの手がかりになる。NIKKEIリスキリングでは、ビジネス街の書店をめぐりながら、その時々のその街の売れ筋本をウオッチし、本探し・本選びの材料を提供していく。
今回は定点観測しているリブロ汐留シオサイト店だ。ビジネス書の売れゆきは好調が続いている。息の長い売れ筋に勢いのある新刊が加わって好循環が生まれている様子だ。そんな中、書店員が注目するのは、この秋一番の話題のビジネス書といえる、希代の起業家、イーロン・マスク氏の公式伝記だった。
著者はジョブズ伝のジャーナリスト
その本はウォルター・アイザックソン『イーロン・マスク』(上・下巻、井口耕二訳、文芸春秋)。大ベストセラーとなったアップル創業者の伝記『スティーブ・ジョブズ』を書いたジャーナリストが今度はマスク氏に2年間密着、多数の関係者へのインタビューも積み重ねて、その生い立ちから2023年4月までの足跡を、再現フィルムのように描き尽くした上下合わせて900ページに及ぶ大作だ。
「感情を逆なでしてしまった方々に、一言、申し上げたい。私は電気自動車を一新した。宇宙船で人を火星に送ろうとしている。そんなことをする人間がごくふつうであるなどと、本気で思われているのですか、と」。著者はマスク氏の印象的な言葉をエピグラフに置いて、この長大な物語を語り始める。
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