変わりたい組織と、成長したいビジネスパーソンをガイドする

入り口正面のメインの平台の中央やや左に展示する(リブロ汐留シオサイト店)

入り口正面のメインの平台の中央やや左に展示する(リブロ汐留シオサイト店)

本はリスキリングの手がかりになる。NIKKEIリスキリングでは、ビジネス街の書店をめぐりながら、その時々のその街の売れ筋本をウオッチし、本探し・本選びの材料を提供していく。今回は定点観測しているリブロ汐留シオサイト店だ。人出の回復に伴ってビジネス書の売り上げも順調に回復して前年同月を上回る水準が続いている。そんな中、書店員が注目するのは、学生スポーツで実績を上げた経験を持つ起業家が「熱狂」をキーワードに楽しく結果を出すチームのつくり方を説いた一冊だった。

アメフトで日本一を経験

その本は岸昌史『熱狂のデザイン 楽しく結果を出すチームのつくり方』(クロスメディア・パブリッシング)。著者の岸氏は大学アメフトの名門、関西学院大で学生日本一や日本代表を経験、4年の時にはチームの年間MVPにも選ばれた。卒業後の2005年、三井物産に入社、人事や営業、インドネシア事業などに関わった後、ボストンコンサルティンググループに転じ、戦略コンサルタントとして活躍、ベンチャー企業への転職を経て、19年に経営コンサルティングとコーチングサービスを提供するAxia Strategic Partners(アクシア・ストラテジック・パートナーズ、東京・千代田)を起業した。

自身の経験から生み出した組織変革メソッドをわかりやすく解き明かしたのが本書だ。著者によれば「誰もが熱狂の火種」を持っている。いくつかの条件を整えれば必ずその火種に火をつけ、熱狂するチームを「意図的につくり出すことができる」という。

4章構成の初めの章で検討されるのは、「楽しく結果を出すチームの条件」だ。「質の高い関係性の中で、メンバーそれぞれが自律的に働く。意義を感じられる共通目的を共有し、その達成のために自分が役立っていると実感することで、自己重要感を得ることができる。そうして初めて、目標に向かって楽しく進んでいくチームができます」と著者はいう。「関係性」「自立性」「共通目的」「自己重要感」の4つが熱狂するチームの必須条件だ。

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