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キャリア設計で後悔しないためのポイント

最後に、45歳以降のキャリア設計を悔いなく進めていくためのポイントをいくつかご紹介しておきたいと思います。ぜひ参考にしていただければ幸いです。

■雇用市場の情報収集を継続的に行う

ひとつめは今すぐ転職する予定がない期間も、できる限り雇用市場の動向を「線形で把握するために」転職活動を継続しておくということです。具体的には転職サイトや転職エージェントに登録して、自分あてに届くスカウトやオファーの内容をチェックし続けるというのが一番手っ取り早い方法です。「さあ転職活動を本気でやるぞ」というタイミングごとに求人情報をチェックしていたのでは、情報収集にブランク期間ができてしまい、その時々の"点の情報"しか入手できないため、変化や動向を感じ取ることが難しくなってしまいかねません。

■仕事を通じて手に入れたいものの優先順位を決める

40代後半からのセカンドハーフキャリアは、身体的にも心理的にも、時間の有限性を実感しながら働いていくことになります。もちろん年収やポジション、勤務時間など、具体的な希望条件も重要ですが、残りの仕事人生でいったい何を得て、何を残していきたいのか、という仕事観、人生観を実現するための時間でもあります。また、何かを得るためには、何かをあきらめなければいけないということもあります。自分が得たいこと、実現したいことの優先順位をはっきりと決めて、時間の使い方の純度を高め、迷いなく突き進めるように準備しておくことをお勧めします。

※「次世代リーダーの転職学」は金曜掲載です。この連載は3人が交代で執筆します。

黒田真行
ルーセントドアーズ代表取締役。日本初の35歳以上専門の転職支援サービス「Career Release40」を運営。2019年、中高年のキャリア相談プラットフォーム「Can Will」開設。著書に『転職に向いている人 転職してはいけない人』、ほか。「Career Release40」http://lucentdoors.co.jp/cr40/

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