変わりたい組織と、成長したいビジネスパーソンをガイドする

②自分の強みを見つける

2つ目のアクションは「自分の強みを見つける」ことです。相手の話を聞くのに、なぜ自分の強みを知っておくことが大事なのか。それは、自分のオリジナリティを通した言葉で話すことで、相手に覚えてもらいやすく、また進んで話したいと思ってもらえるからです。

具体的に、3つの観点で自分の強みを考えておきましょう。

1つは、自分と相手の共通点。性別や出身地、家族構成など、簡単な共通点で構いません。同じ視点や話題があることで相手の興味を引きつけることができます。

2つ目に、自分と相手の相違点。つまり相手が知らないけれど自分が知っていることが、相手にとっては新鮮な知見かもしれません。自分では強みと思っていないことでも、「違い」が強みになることがあるのです

3つ目に、自分とライバルとの相違点。これは相手にとっての「オンリーワン」になることです。相手が接するビジネスパーソンの中で、自分独自の視点や特性は何なのか、見つけておきましょう。そうすることで、一般的な質問でも「自分フィルター」を交えて投げかけることができます。すると相手の印象に残り、答えたいと思う質問になるのです。

③筋肉質の質問を作る

限られた時間で対話するにあたって、ありきたりな質問や漠然とした質問で時間を無駄にしてはもったいないものです。そこで有効なのが、「筋肉質の質問」を作ること。ここで言う「筋肉質の質問」とは、相手に刺さるテーマや話題で、ライバルとは違う切り口の、自分の強みと関連付けた質問のことです。

例えば経済の専門家と話す際に、最近の経済トレンドについて漠然と聞くことは適切ではありません。その人自身が今もっとも興味があることと、自分の強みの交差するポイントはどこかを考えて、質問を作ってみましょう。特別な内容である必要はなく、例えば子どもが生まれたばかりであれば子育ての話、引っ越したばかりであれば地域の話など、身近な話題でもいいのです。相手と自分のシナジーを最大化することが、アクティブリスニングの醍醐味です。

まとめ

アクティブリスニングの概要と効用から、準備に必要な具体的なアクションまで解説してきました。信頼関係を築き、価値あるコミュニケーションをするためにぜひアクティブリスニングを実践してみてください。

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