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脳科学的に正しい「自己肯定感を高める習慣」

ライフスタイルのなかに仕事以外の役割をつくる
仕事だけでなく、家庭、趣味、学びの場など、自分を肯定できる場所を複数持っておくといい、と星さん。「仕事で落ち込んでも、家庭や趣味の場では頼りにされるなど、自分を肯定できる機会があれば、クヨクヨを断ち切りやすくなります」。
人に優しくし、親切な行動を取る
「優しい心で親切にすれば、『周りに受け入れられている』と自分で感じることができ、自己肯定感が高まるという理論があります。実践するには、幸福感やポジティブな気持ちも得られる『親切リフレクション』がおすすめです」
「幽体離脱メソッド」で気持ちをラベリング
心の中で自分の名前や「あなた」と呼びかけ、対話してみよう。「自分の気持ちに距離を取り、見つめ直す心理メソッド『ディスタンシング』で、『自分は今、悲しんでいる』と気持ちをラベリングでき、ラクになります」。
自分をいたわる瞑想で心を安定させる
写真はイメージ=PIXTA

写真はイメージ=PIXTA

米国では自分をいたわる力「セルフ・コンパッション」の研究が注目されているという。「自己批判は心の安定が揺らぎます。他人が困っているときに優しくする気持ちで、自分を癒やす習慣を。瞑想でも自分をいたわる気持ちを呼び起こせます」。
「3つのいいこと日記」で感謝を多幸感につなげる
「寝る前に『よかったことを記録する』習慣はポジティブ心理学のエクササイズで、幸福感につながると科学的に立証されています。出来事にタイトルをつけ、詳細と自分が感じたことを一言書き、なぜその出来事が起きたのか振り返ってみましょう」
自己肯定感と幸福感が上がる「親切リフレクション」のやり方

(1)週1日、人に親切にする日を選ぶ
(2)1日5つ、人のために何かをする
 例: 後ろの人のためにドアを開けた/座席を譲った/おいしいランチの店を教えてあげた etc.
(3)「振り返り一言日記」を書く
どんな親切をして、どんな気持ちになったか、さらに相手のためになることなどをメモする
マインドフルネス音声
星さん監修「自分いたわりブレイク」
瞑想が体験できる無料音声ガイダンス
https://tomohirohoshi.com/

(構成・文 高島三幸)

[日経ウーマン 2022年8月号の記事を再構成]

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