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AIの基本知識は欠かせず

いま主流のプログラミング言語はジャバとジャバスクリプト、そしてAI用のパイソンでしょうね。言語自体を習得する必要はありませんが、AI関連のツールの基本的な仕組みを理解しておかないと、エンジニアとも対話できません。経営幹部や営業、マーケティングなどの担当者もAIの基本知識の習得は欠かせないと思います。今はコードを書けなくても「ノーコード」や「ローコード」でAIのシステムを簡単に開発できるツールもあります。営業職でも「AIシステムを開発してね」といわれる時代が来るでしょう。

もう一つ、AI時代に欠かせない学びがあります。統計の基礎知識ですね。「数学は苦手」という人に統計学を勉強した方がいいと勧めているのではありません。データの捉え方、この数字は何桁まで信用できるのか、小数点以下は意味がないとか、数字の見方や意味合いを理解しておくことが必要になります。

統計の基礎知識も必要という

統計の基礎知識も必要という

例えば、日本の平均世帯年収は552万円台です。しかし、この額は一部の高額年収世帯に引っ張られ、高めに出ています。実際の最も多いボリュームゾーンは240万〜456万円台。そのデータをちゃんと把握していないと、的確な事業戦略や計画は立てられないでしょう。バイアス(偏り)を排除し、数字を見誤らないようにデータを読み取る力を養う必要があります。

プログラミングの思考法を理解し、統計の基礎知識を習得することは、AI時代のビジネスパーソンには必要不可欠になるでしょう。AI分野では米国や中国の企業が先行してきました。しかし、日本でも東京大学大学院の松尾豊教授らがけん引し、AI関連の企業が次々に誕生しています。リンクトインが21年9月にまとめた「トップスタートアップ2021年版」によると、ユーザーが働きたいと思うスタートアップ企業上位10社のうち6社がAI関連企業でした。

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