男性の育休、会社に言い出しにくいときにすべきこと
技術者の働き方ホントの話セレクション育児の分担のスタイルは、夫婦によって異なります。2人で一緒に育児をしたいというケースもあれば、「育児は妻が自分で全てやりたい、代わりに家事を夫に任せたい」という場合もあります。夫が中途半端に育児に口を出して険悪な雰囲気になった、という話も聞きます。
筆者は育休の取得経験はありませんが、可能な限り育児には参加していました。ただしそのやり方については自分の信念を固持していた部分がありました。一生懸命育児をしている最中にあれやこれや言われるのも気分が良いものではなく、「土日は筆者が自分の思うがままに育児をする、その間妻には外出など自分のために時間を使ってもらう」というスタイルを採用していました。
育児も家事も大変な仕事です。会社の仕事と同じくタスクを整理し、それをチームでどのようにこなしていくか相談することが大切です。誰が何をメインで担当するか、誰が補助をするのか。それも含めて役割分担を決めることで、育休取得の目的が明確になり、職場にも決意を持って取得を宣言できるようになるでしょう。
役割分担が曖昧だと、会社との話し合いの際も弱気になってしまう局面があるかもしれません。また、いざ育休を取ったにもかかわらず「1日のうちで育児に関与したのは2時間ほど、ろくに家事もせずに終わった」といった話も聞きます。
せっかく休みを取ったのに効果的に使えなかったという事態は避けたいものです。育休中にかかわらず、土日も含めて育児をどう分担するか、お互いに休息の時間をどう確保するかなど役割を話し合っておくのがよいでしょう。
天笠 淳(あまがさ・あつし)
アネックス代表取締役/人事コンサルタント
早稲田大学商学部卒業後、IT企業、金融機関にて人事業務を経験。株式会社アネックス、一般社団法人次世代人材育成機構の代表として、働きやすい職場づくりを主なテーマとし、企業の人事、人材開発のコンサルタントを行っている。次世代人材育成機構では、代表理事として、学生の就職活動へのアドバイスや、社会人のキャリア支援を20年以上手掛けている。著書に『転職エバンジェリストの技術系成功メソッド』『オンライン講座を頼まれた時に読む本』(いずれも日経BP発行)がある。
アネックス代表取締役/人事コンサルタント
早稲田大学商学部卒業後、IT企業、金融機関にて人事業務を経験。株式会社アネックス、一般社団法人次世代人材育成機構の代表として、働きやすい職場づくりを主なテーマとし、企業の人事、人材開発のコンサルタントを行っている。次世代人材育成機構では、代表理事として、学生の就職活動へのアドバイスや、社会人のキャリア支援を20年以上手掛けている。著書に『転職エバンジェリストの技術系成功メソッド』『オンライン講座を頼まれた時に読む本』(いずれも日経BP発行)がある。
[日経 xTECH 2023年2月16日付の記事を再構成]