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人事のプロとしてキャリアを積んできた塚本綾乃さん

人事のプロとしてキャリアを積んできた塚本綾乃さん

多くのビジネスパーソンが新しいスキルの習得を求められる「大リスキリング時代」を迎える中、成功する人・失敗する人にはどのような要因が見られるのだろうか。実在のビジネスパーソンの事例を分析することで答えを探る本連載の第3回は、国内MBA取得後転職し管理職ポストへと昇進したキャリア女性を取り上げ、転職における成功とは何かについて考察してみたい。

偶然がキャリアの分岐点に

今回取り上げる塚本綾乃さんは、新卒時、旅行会社JTBを志望していた。就職氷河期で求人が極端に少ない中、最大手への就職は当然激戦だった。しかし、学校に卒業旅行などをセールスする学校営業を志望に掲げ、「社会の教職免許があり、大手取引先の学校の先生と距離が近い」「史学科なので地域の歴史の話を説明でき、旅行参加者の満足度をあげられる」点を訴えて内定に至った。学校に対して営業する場合、担当が教職免許を持っていることは強みになることもあり、同社の望む人材要件の一つだったに違いない。

入社後地元の支店で志望どおり学校営業に従事していたが、ここで会社に異変が起きる。今はまた元に戻っているが、全国組織を地域ごとに分ける分社化が行われたのだ。関東はさいたま市に本社をおき、そこの総務課人事担当になった。担当は上司と自分の2人で、ともに人事は初めてだった。毎日残業して四苦八苦したものの、ミニ人事部でもやることは本社と同じで、すべての人事の仕事を幅広く経験できた。これが後々生きてくるので、偶然の分社と人事への異動のインパクトはキャリア形成上とても大きかった。

本社人事部、そして転職へ

その後、いったん人事とは別の業務を経て、人事経験者として今度は本社人事部に移った。採用、海外法人の人材育成を担当した。合計して、12年のうち8年を人事で過ごす同社としては特異なキャリアだったという。同社では多くが旅行業の様々な部署を異動しながらキャリアを積むのが通常だからだ。この人事での8年が塚本さんのキャリア進路のベースになった。

「こうなったら、人事の仕事は好きだし、向いていると言われるし、人事のプロとして生きよう」そう思ったとき、「果たしてこの会社で仕事を続けるのがいいのか、次の異動は人事以外に行くだろうし……。むしろ他の会社で人事を続け、専門の幅を広げたほうがいいのか」と悩みだした。

会社の総合職としてローテーションを続けていたら会社>仕事の順になるが、ここで仕事>会社という思考になり、塚本さんは人事担当での転職を決意する。経歴、資格が要件にマッチし、今度は化学メーカーの人事部に転職し、採用その他人事業務を担当した。経験値があったので、すぐになじむことができた。仕事に関連するので、キャリアコンサルタント国家資格も取った。

国内MBA通学

さらに人事のプロをめざして、経営学と人事の理論を学ぶため、大学院でMBAを取ろうと決意する。社会人向け大学院は一般に平日夜1,2日と週末の通学で2年間で終えることができる。MBAの中は専攻が分かれており、経営戦略、財務や事業開発など複数のコースがあるのが一般的だ。人事のプロをめざすので、迷わず人材開発専攻に決めて、大学院を探した。

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