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AI時代に求められる人材になりたい、キャリアや働き方の幅を広げたい――。リスキリングに励む理由は人それぞれだ。でも時間やコストをかけ頑張ったところで、結局年収アップに結びつくの?というのは、多くの人が気になるところだろう。そこで当企画「リスキリングで年収UP」では、リスキリングが年収アップに結びついている会社や個人を徹底取材。そこにはどんな仕組みや考え方があるのかを探っていく。

急成長企業ワークマンのリスキリングと年収について、同社の土屋哲雄専務に聞くシリーズ。前編では「全社員がエクセルを使いこなし、データ活用ができるようになる」というリスキリング目標を掲げ、「平均年収を100万円引き上げる」と先に宣言した理由、社内評価で下位2割だった社員が驚きの成長を見せ、年収アップの原資を稼ぎ出した秘策を「ワークマン年収百万UP宣言のその後 コミュ力低めでもデータで評価爆上がり」として語ってもらった。

後編では、同社が「エクセル経営」の次に取り組む「AI経営」と、メンバーシップ型でのリスキリングと年収について聞いた。

「エクセル経営」のその後

――「エクセル経営」はワークマンの代名詞にもなりましたが、2022年からは社内のリスキリング研修はほとんどAIに変わってきたとか?

そうなんです。エクセル研修は私が入社した2012年からずっと続けてきましたが、今リスキリングで学ぶのはAIだけでいいんじゃないかと私は思っています。

ChatGPTなどの生成AIは、アイデアを出したり、動画や文章を短く編集したり、タイトルをつけたりというクリエイティブな用途では便利ですし、プログラミングの修正なんかも一発でできますが、うちの会社では(プログラミング言語の)Python(パイソン)の方が圧倒的に重要だと考えて、その活用に力を入れています。パイソンは記述がシンプルでライブラリも豊富なので、使いこなせればAIの開発やデータ収集・分析の自動化などができるようになるからです。

エクセルをゼロから始めた人が、今ではネット上の価格情報などを自動収集する「ウェブスクレイピング」のプログラムを自分で作ったりしていますよ。エクセルで関数とかマクロとか結構高度なことをやるのに(プログラミング言語の)ビジュアルベーシックまで勉強した人もいるんですが、彼らは今、全員パイソンを使っています。社内の資格制度もエクセルベースからAIベースに変えました。

ワークマンの土屋哲雄専務

ワークマンの土屋哲雄専務

――資格制度?

「社内データマイスター認定制度」があるんです。認定者には一時金を支給すると共に、年1回、事業におけるデータの活用事例をプレゼンしてもらって、成果に応じて人事評価に加点する仕組みです。

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