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池照 それそれ。この関係性の気持ち悪さを解消するためのわかりやすいアプローチは、そもそも文章に書いてあることを図の中に入れ込んじゃうってことだね。文章の情報はだいたい「時期」という属性を持ってるから、スケジュールの中に入れ込めるはず。たとえば、こんな感じ。

今市 スケジュールの中に全部の情報が入りましたね。これでわかりやすく……なった、かな……??

池照 微妙だよね。これだけだとまだイマイチ。図解をどうこうする前に、やるべきことがいくつかある。キーワードは「表記ゆれ」。今市くん、最初のスライドをもう一度見てみて。

池照 左側に書いてある「開発」って、右側の図で言うとどのあたりの話をしている?

今市 「開発」ですか。えっと、言葉から考えると「製造」とかですかね? あ、でも「製造」は左側にもあるから違うか……。それとも「設計」? 混乱してきました……。

池照 そう、よくわからないよね。私が見る限り、たぶん左側の「設計」は右側では「画面・機能改修」に該当するんだけど、言葉が微妙に違っちゃってるせいで対応関係がよくわからなくなっちゃってるの。こういう状態を「表記ゆれが起きている」って言ったりする。

今市 なるほど。同じ意味の言葉の表記の仕方がぐらぐら揺れているってことですね。

池照 そうそう。スライドはスライドである前に言葉だから、言葉がグチャグチャだと全然伝わらないんだよね。だから、スライドに落とす前にちゃんと言葉を整理することが大事。じゃあ、今市くんだったらどうやって言葉を整理する?

今市 これは自信があります。「まずはノートかWordを開け」、ですよね?

池照 そう! スライドを作り始めちゃうと枝葉ばかり気になっちゃうから、まずは幹を作ることが大事だったよね。

図にする前に、まずは言葉で整理しよう

池照 今回のスライドも、図のことは一度忘れて言葉で整理すると、だいたいこんな感じになる。

今市 そうか、大きく「ヘッダー」「編集」「開発」の3つのカテゴリで整理できたんですね。情報を整理すると、スライドの全体像が見えてくる気がします。

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