年収1000万円でも不満な人 転職で必要な「準備」とは
ポジウィル代表 金井芽衣さん(上)
キャリアとお金を考える自分が欲しいものを明確にする準備が大事
また、企業に応募し、選考が進んでいくと、内定を承諾するか否かの返事を短期間で求められるケースも多いです。「転職という選択が本当に最適なのか」を落ち着いて考える機会や、「他企業も見た上で決めたい」などと迷っている時間は大抵の場合、与えられません。

年収を上げることだけを目的に転職を検討する人は少ないという
――「何を実現したくて転職するのか」が明確であって初めて、エージェントの有効活用も可能になるということですね。
その通りです。その方がエージェントも最適な求人を紹介できるので、ウィン・ウィンの関係を築けるのではないでしょうか。例えば「年収を上げたい」という感情1つを取ってみても、背景には保守的な職場で昇進が望めないことへの不満が隠れているかもしれません。あるいは長時間労働で自分の時間をほとんど持てないことが苦しく、現在の収入では割に合わないと感じている可能性もあります。
当社サービスのユーザーを見ても、年収を上げることだけを目的に転職を検討する人は少ないです。自分が欲しいものを明確にするという「準備」がとにかく大事ですね。
金井芽衣(かない・めい)
1990年群馬県生まれ。保育系の短期大学を経て、法政大学キャリアデザイン学部に編入し、宮城まり子教授の下、キャリアカウンセリングを習得する。 2013年にリクルートキャリアに入社し、人材紹介部門の法人営業として勤務。 17年4月に退職し、同年8月にポジウィルを設立する。国家資格キャリアコンサルタント。
1990年群馬県生まれ。保育系の短期大学を経て、法政大学キャリアデザイン学部に編入し、宮城まり子教授の下、キャリアカウンセリングを習得する。 2013年にリクルートキャリアに入社し、人材紹介部門の法人営業として勤務。 17年4月に退職し、同年8月にポジウィルを設立する。国家資格キャリアコンサルタント。
(ライター 加藤藍子)