電通のライバルはアクセンチュア? 広告ビジネス大転換のゆくえを探る
リブロ汐留シオサイト店
ビジネス書・今週の平台
メインの平台の中央付近に展示する。売れゆきがよく両隣の本よりずいぶん山が低い(リブロ汐留シオサイト店)
本はリスキリングの手がかりになる。NIKKEIリスキリングでは、ビジネス街の書店をめぐりながら、その時々のその街の売れ筋本をウオッチし、本探し・本選びの材料を提供していく。
今回は定点観測しているリブロ汐留シオサイト店だ。ゴールデンウイークは周辺でイベントが開かれるなど、多くの人出でにぎわい、来店客も多かった。平日の出勤者もかなり戻っており、ビジネス書の売れゆきは好調だ。そんな中、書店員が注目するのは、広告ビジネスで起こりつつあるビジネスモデルの大転換を多面的に論じた一冊だった。
デジタル化の次になにが起きている?
その本は横山隆治・榮枝洋文『2030年の広告ビジネス』(翔泳社)。著者の2人は大手広告代理店に勤務しつつ草創期からデジタルマーケティングに関わり続けてきた。2014年にも『広告ビジネス次の10年』を書いており、本書はその続編として企画された。前著のテーマはデジタル化、データ活用という潮流だったが、その先で現在進行形で起こっている「デジタル化の次に来るビジネスモデルの大転換」をテーマに据えたのが本書だ。
「はじめに」で著者は書く。「デジタル化に対応できたとしてもどんどん儲からないビジネスになっていく広告代理業が、ビジネスモデルをどう転換せざるを得ないか、そのためには第1ステップとして現業をどう再構築するべきか」。これが業界の内側から見つめた著者たちの問題意識だ。
イントロダクションにある「『マーケティング支援』から『事業支援』へ」とのひと言が大きなビジネスモデルの変化を象徴する。
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