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池照 そうなんだけど、今市くんの勉強のためと思って……。だってコンテンツの内容をよく読んでみて。たとえば②の「myリスキリングストーリー」って、政府や自治体も関わるし、具体的なアクションにもつながりそうな話じゃない?

今市 まあ、確かにそうですけど……。

池照 ③の「スキル&ジョブトレンド」は、そもそもこの構造図にプロットするのがちょっと難しそうかな。世の中全体的な話だし。

今市 言われてみるとそうですね。

スライドの下のノートの意外な効用

池照 結局、構造図にプロットする前提で考えるからややこしくなっちゃってるのよ。「そもそもこのスライドで何が言いたいのか」に立ち戻って、どんな要素が必要かをフラットに考えるべき。その時に役立つのがノート。この資料、ノートがあるのよ。

今市 ノートって、スライドの下の方にある、プレゼンする時の台本とかを書き込む場所ですよね。

池照 そうそう。これがおそらくこのスライドを見せながら説明しようとしていた内容なんだけど、これが要するに「このスライドで言いたいこと」なんだよね。それをスライドの上にも表現してあげないと、言葉とスライドがリンクしないからわかりにくくなる。

池照 だから、これを素直にスライドの上に表現してあげればいいのよ。要するに、「①働き手だけじゃなくて、リスキリングに関わる主体を横断したコンテンツを作りますよ」「②それの案が4つありますよ」ってことでしょ。だったら、スライドを二つに分割して、左側で①の話、右側で②の話をすればいいじゃない。こんな感じで。

今市 なんだ、最終的に同じようなレイアウトになりましたね。

池照 そうだね。でも、左右それぞれで言いたいことが明確になってるから、最初とは構造は変わってるかな。あと、無理に左右の要素をつなげてないね。

今市 素直に頭に入ってくる感じがします。難しいことはしてないんですけど…

池照 うん、スライドって難しいようで案外シンプルだから。「言いたいことをスライドの上に書く」それだけでいいのよ。

今市 いや〜〜、それがなかなかできないんですけどね。難しいようでシンプルなようでやっぱり難しいのがスライドですよ。

池照 おっしゃる通り。資料は一日にして成らず。6枚目ではもっと精度を上げていこう!

今市 やっていきます!

トヨマネ(豊間根青地)
1994年東京都生まれ。東京大学工学部卒。サントリーに入社し通販事業のCRM・広告などを担当する傍ら、趣味で作成したパワーポイントのスライドがTwitter(https://twitter.com/toyomane)で反響を呼び10万人以上のフォロワーを集める。2022年2月に独立し、企業・個人のビジュアルコミュニケーション支援を行うシリョサク株式会社を創業。著書に「秒で伝わるパワポ術」「秒で使えるパワポ術」(以上KADOKAWA)がある。

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