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「グレー」と「線」を意識して無駄をそぐ

池照 そう。表がわかりづらいのは、文字情報は頭で中身を解釈しないといけないから。一方で視覚的情報は見た瞬間に理解できるから、グラフはわかりやすいわけ。
今市 棒グラフの場合、「長さ」が視覚的情報ってことですかね? 長さは誰が見ても一瞬でわかりますもんね。
池照 その通り! もし相手が宇宙人だったとしても「棒の長さ」っていう視覚的情報で示してあげれば、どっちが長いかはきっと一瞬で伝わるよね。文字だったらたぶん伝わらないと思うけど。

今市 なるほど! でも、具体的にどうすればグラフをわかりやすくできるんですか?
池照 うん、気になるのはそっちだよね。きょうのポイントはこの2つ。

今市 「グレー」と「線」か……あれ、グレーってこの間も出てきませんでした?
池照 そう。わかりやすさのために大事な要素は、案外すごくシンプルってことね。
今市 何でも突き詰めると根っこにあるものは一緒、ってことか。
池照 そういうこと! 今市くんもわかってきたじゃない。さて、この2つのポイントに共通しているのは「視覚的情報を主役にするために、他の要素をなるべく減らす」ということよ。

池照 さっきのスライドを見比べてみて。私が作った下の方はいつものようにグレーを基本にしたうえで、目立たせたいところだけに色を使ってるし、目盛り線やグラフの周りの枠線、意味のないタイトルがなくなってるでしょ?

今市 本当ですね! やっていることは実は全部一緒だったんですね。グラフの長さや位置という視覚的情報が前に出てきて、見やすくなっている感じがします。
池照 そうそう。さらに言うと、軸と凡例もなくしてこういう感じにしてもいいかもね。

今市 こっちは、よりグラフがドンと出てきたような感じですね。直感的に理解できる!

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