転職増加、賃金の「天井」突く NIKKEIリスキリング注目の日経電子版ニュース
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転職して年収もアップする人が増えています。これまで転職後に給与水準が下がる「キャリアダウン型」が多かったのですが、22年は1割以上増えた人が過去最高の33%となったそうです。業種別で伸び率が高いのは金融・保険の14%、銀行も中途採用に舵を切り、即戦力のデジタル人材を求め始めています。もちろん結果を出せないと、年収アップにはつながりません。リスキリングは不可欠ですね。

ベネッセ東京本社
ベネッセは社会人向け教育事業を拡充します。「進研ゼミ」などの子供向けの教育事業が中心でしたが、社会人向け教育事業にシフトするそうです。今後3年間でM&Aなどの戦略投資に500億円強を充てるとか。少子化となる一方で、企業がリスキリングに注力する中、事業ドメインを変える戦略に打って出ました。すでに米国発のオンライン教育サービス、ユーデミーは1000社以上が導入。リスキリング支援の米スタートアップ、スカイハイブに13億円を出資しており、相乗効果も狙っています。子供から大人に、一生学ぶ時代になってきましたね。

政府は、失業給付などの仕組みを見直し、働き手にリスキリングを促すそうです。現在は自己都合で離職する場合は、失業給付には支給開始まで2カ月以上かかりますが、申請時からさかのぼって1年以内にリスキリングに取り組んでいたことなどを条件に、この期間を7日程度に早めるとしています。失業給付に時間のかかることが転職の壁となっていましたが、スキルを身につけながら転職するという流れが加速しそうです。