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ROLANDさんら雑談王の話し方も紹介

以下第2章で「最高の聞き方のルール」、第3章で「自分の話をするルール」、第4章では、「さらにワンランク会話力を上げる言葉術」を紹介する。後半の5~7章になると、話し方の前後に広がる話し方以外の要素について必勝のルールを取り上げていく。「堂々と話すためのメンタルの鍛え方」「好感度を上げる印象形成術」「会話力で広げる人脈形成術」が後半3章それぞれのテーマだ。こちらにも〈意識の「矢」を相手に向けよう〉など悩みどころのポイントを押さえた19項目が並ぶ。

「コロナ下でも最近は出社したり他社の人とリアルで会ったりする機会が増えていて、雑談の必要性を感じている人が増えているように思える。そこにピタリとはまった本になっている」と同書店でビジネス書を担当する岡崎史子さんは話す。「カリスマホストのROLANDさんやユーチューブ動画で活躍するお笑いタレントの中田敦彦さんなど、気になる雑談のうまい著名人の事例などもコラムで豊富に取り上げられていて、とにかくわかりやすい」ともいう。ウィズコロナ時代を意識したコミュニケーションバイブルといえそうだ。

米や台湾で話題の『「静かな人」の戦略書』が1位に

それでは先週のランキングを見ていこう。

(1)「静かな人」の戦略書ジル・チャン著(ダイヤモンド社)
(2)ジェイソン流お金の増やし方厚切りジェイソン著(ぴあ)
(3)世界最高の雑談力岡本純子著(東洋経済新報社)
(4)苦しかったときの話をしようか森岡毅著(ダイヤモンド社)
(5)世界大異変ジム・ロジャーズ著(東洋経済新報社)

(三省堂書店有楽町店、2022年7月11~17日)

1位は内向的な人がその潜在的な能力を発揮する方法を説いた本。著者は台湾出身で米国のさまざまな業界で活躍した人物で、台湾ではベストセラーになったという。2位はIT企業役員でお笑いタレントでもある著者が自分流のお金の増やし方と生き方を語った本。今回紹介した雑談力の本は3位に入った。4位にユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)のV字回復を主導し、西武園ゆうえんちのリニューアルでも話題のマーケター、森岡毅氏のキャリア論。19年刊の本だが、テレビ番組やユーチューブ動画で取り上げられたことで再浮上している。5位には、世界的投資家にアフターコロナの世界経済、国際政治はどう動くのかを聞いた予測本が入った。

(水柿武志)

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