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多様なキャリアブレイクの理由

一般的に、職歴において働いていない期間が長くなると、転職活動で企業側がどう捉えるか不安だという声は少なくありません。しかし、ブレイクの理由や内容、その間に得たものなど、企業が目を向ける点はいろいろとあるでしょう。

例えば、育児や介護で得た知恵や経験が、ビジネスに役立つスキルにつながることも十分に考えられます。旅先で出会った人たちとの会話が、新しい視点を生み出すこともあるでしょう。お金を稼ぐ活動だけに価値があるわけではありません。

ビジネス向けSNS(交流サイト)のリンクトインは、22年3月にプロフィルの職歴欄に「キャリアブレイク」を追加する新機能を発表。介護や旅など、13項目からキャリアを中断した理由を設定することが可能になりました。これは、キャリアブレイクをマイナスなものとして捉えない姿勢の表れとも言えます。

SNSに限らず、キャリアの中断理由や状況をプロフィルなどに明示することで、仕事復帰の意思やタイミングなどを周知することにも役立ちます。キャリアブレイクの理由が、話のきっかけになったり、周囲の人がコンタクトを取りやすくなったりするかもしれません。

ここ数年は、新型コロナウイルス感染症によるパンデミック(世界的大流行)によって、労働市場に大きな変化がありました。特に女性の失業が深刻で、英語で女性を意味する「シー」と景気後退の「リセッション」を掛けた「シーセッション(女性不況)」という言葉が世界を駆けめぐりました。離職を余儀なくされた人もいれば、男女問わず人生や働き方を見直したいという人も。キャリアを中断する理由は様々です。

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