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気になったときは「行動するほう」を選ぶ

誰にでも「ちょっと気になる」瞬間があると思います。

道を歩いているとき、たまたま目についた神社があって「なんだかよさそうな神社だな」と思ったり、SNSで「こんな美術展に行ってきました」と誰かの投稿を見たら「なんとなくよさそう」「行ってみたいな」と感じることがあるはずです。

思い返せば、そんな場面はいくらでもあって、テレビでおしゃれなカフェを特集していて「職場の近くにこんなおしゃれなカフェがあったんだ。今度行ってみようかな」と思うこともあるでしょう。

どんな人にも日常的に起こる感覚です。

しかし、たいていの人は「そう思って終わり」。実際に行動しない人が多いのではないでしょうか。

でも、そんなときこそ、少しだけ意識を変えて「行動するほう」を選ぶようにしてみてください。

たしかに、行動するのは面倒です。つい「行動しないほう」に流されてしまうのもわかりますが、自律神経を整える上で大切なのは「自分からいい流れをつくる」こと。

ちょっと面倒でも「行動するほう」を選べば必ずいい気分になりますし、小さな達成感が得られます。

その瞬間、リセットでき、コンディションはよくなっています。

そしてもうひとつ追加するなら、一日の終わりに3行でいいので「今日、行動するほうを選んだこと」を日記や手帳に書いてみてください。

この振り返りと意識づけは大切です。

最初は「いかに自分が行動するほうを選んでいないか」に気づきますし、少しずつでも「行動するほう」を選べるようになってくると、その達成感がやみつきになって気持ちの充実度が格段に変わってきます。

※書籍の『リセットの習慣』(日経ビジネス人文庫)では、「軸を持つ大切さ」「自分や人との向き合い方」「日々の生活で取り入れたいヒント」など99個の「リセット術」をご紹介しています。一つひとつは簡単で、すぐにでも取り入れられるものばかり。連載では、その一部をご紹介していきます。リセットの習慣の基本となる自律神経の基礎知識は第1回をご参照ください。
リセットの習慣 
第1回 リセットには自律神経が効果的 気持ちより体を整える
小林弘幸
 順天堂大学医学部教授。1960年埼玉県生まれ。順天堂大学大学院医学研究科修了後、ロンドン大学付属英国王立小児病院外科、トリニティ大学付属医学研究センター、アイルランド国立小児病院外科での勤務を経て、順天堂大学小児外科講師・助教授を歴任。自律神経研究の第一人者としてプロスポーツ選手、アスリート、文化人へのコンディショニング、パフォーマンス向上指導に携わる。

リセットの習慣 (日経ビジネス人文庫)

著者 : 小林弘幸
出版 : 日経BP 日本経済新聞出版
価格 : 880 円(税込み)

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