変わりたい組織と、成長したいビジネスパーソンをガイドする

手書き感覚で自由に書き込みたい場合は、「描画」ツールを利用しよう(図5上)。タッチペンを使えるタブレットなどのデバイスなら、文字列の書き込みもしやすい。描画ツールは連続して使えるように、一度選択すると「選択したツールを維持」がオンの状態になる。使用を終了するときは再度ツールバーの「描画」をクリックするか「Esc」キーを押す。ほかのツールも連続して使いたいときは「選択したツールを維持」をオンにしよう。

なお、描画ツールの線も選択してドラッグで動かしたり、「Delete」キーで削除したりできる。ただ、連続して描いた線はまとめて選択されることが多く、一部の線だけを動かすのが難しいこともある。部分的に消したいときは「描画を消去」ツールを利用しよう。線上をなぞればよい(図5下)。

図5 自由に線を描く「描画」ツールは、ポインターが鉛筆の形になって手書き感覚で指示を書き込める(1、2)。線の色や太さも変更可能。なお、選択したツールを連続して使うときは「選択したツールを維持」をオンにする。消しゴムのツールとして「描画を消去」も用意されている(3、4)

図5 自由に線を描く「描画」ツールは、ポインターが鉛筆の形になって手書き感覚で指示を書き込める(1、2)。線の色や太さも変更可能。なお、選択したツールを連続して使うときは「選択したツールを維持」をオンにする。消しゴムのツールとして「描画を消去」も用意されている(3、4)

範囲を囲んだり直線を引いたりするときは図形ツールが便利(図6、図7)。このほか「テキストに取り消し線を引く」ツールなども状況に応じて使っていこう(図8)。ページ上に長い文字列を書き込む場所がない場合は、「ノート注釈を追加」ツールや「カーソルの位置にテキストを挿入」ツールを使って、文字列を別枠に入力する(図9、図10)。

図6 きっちりした図形や線を描きたいときは、図形ツールを利用する(1、2)。「線」「矢印」「長方形」「楕円」が用意されている。色や線の太さなどは一括変更が便利。「色を変更」メニューで「選択した線のプロパティを設定または変更」をクリックする(3、4)

図6 きっちりした図形や線を描きたいときは、図形ツールを利用する(1、2)。「線」「矢印」「長方形」「楕円」が用意されている。色や線の太さなどは一括変更が便利。「色を変更」メニューで「選択した線のプロパティを設定または変更」をクリックする(3、4)

図7 表示される画面の「表示方法」タブで線や塗りつぶしの色などを設定し、「OK」ボタンをクリックする(1〜3)。「塗りつぶしの色」に「カラーなし」を選ぶと、線だけの図形になる

図7 表示される画面の「表示方法」タブで線や塗りつぶしの色などを設定し、「OK」ボタンをクリックする(1〜3)。「塗りつぶしの色」に「カラーなし」を選ぶと、線だけの図形になる

図8 削除や修正する文字列に取り消し線を引くときは、「テキストに取り消し線を引く」ツールが便利。図形の線よりも手早く正確に取り消し線を引ける(作例のPDFはWordで作成して出力したもの。Wordで作成したPDFは文字情報も保存されており、閲覧アプリなどでその部分だけを選択できる。PDFには全体が画像になっているものもあり、その場合は文字列が表示されていても文字として選択できない)

図8 削除や修正する文字列に取り消し線を引くときは、「テキストに取り消し線を引く」ツールが便利。図形の線よりも手早く正確に取り消し線を引ける(作例のPDFはWordで作成して出力したもの。Wordで作成したPDFは文字情報も保存されており、閲覧アプリなどでその部分だけを選択できる。PDFには全体が画像になっているものもあり、その場合は文字列が表示されていても文字として選択できない)

図9 長い指示やコメントを付けるときは、「ノート注釈を追加」ツールで該当箇所にマークを表示し、文字列はツールパネルの別枠に入力すると画面がすっきりする。別枠には、指示を受け取った人が返信する欄も設けてある。PDF上のマークにポインターを重ねると、内容をポップアップウインドウで確認できる

図9 長い指示やコメントを付けるときは、「ノート注釈を追加」ツールで該当箇所にマークを表示し、文字列はツールパネルの別枠に入力すると画面がすっきりする。別枠には、指示を受け取った人が返信する欄も設けてある。PDF上のマークにポインターを重ねると、内容をポップアップウインドウで確認できる

図10 追加する文字列が長いときは「カーソルの位置にテキストを挿入」ツールで該当箇所をクリックし、ノート注釈と同様に文字列を別枠に入力する。なお、ツールパネルを閉じていると画面のように入力枠が表示される

図10 追加する文字列が長いときは「カーソルの位置にテキストを挿入」ツールで該当箇所をクリックし、ノート注釈と同様に文字列を別枠に入力する。なお、ツールパネルを閉じていると画面のように入力枠が表示される

校正作業はこのようにツールを使い分けながら進めていける。どのツールを何の目的で使うかという校正のルールを、ドキュメント作成に携わるグループ内で共有しておくことも大切だ。作業後のファイルは「ファイル」メニューの「名前を付けて保存」を選択して、別ファイルに保存しよう。

(ライター 伊佐恵子)

[日経PC21 2022年11月号掲載記事を再構成]

新着記事

Follow Us
日経転職版日経ビジネススクールOFFICE PASSexcedoNIKKEI SEEKS日経TEST

会員登録をすると、編集者が厳選した記事やセミナー案内などをメルマガでお届けしますNIKKEIリスキリング会員登録最新情報をチェック