PDFの管理が簡単に、独自スタンプやファイル添付で
PDF無料編集の極意(4)
ビジネススキルPDFは仕事でもプライベートでも欠かせない存在になってきました。利用する機会が多いだけに、Acrobat Reader DCを使いやすく設定したり、知られざる便利機能を活用したりすると作業効率が大幅にアップします。さらにPDFを編集するためのフリーソフトや無料のウェブサービスも充実しています。しかもWordでもPDFを編集できます。手軽に編集できる仕組みがこんなにあったのかと驚くこと請け合いです。7回にわたって徹底解説します。
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PDFファイルには、閲覧アプリやウェブブラウザーがあればパソコンに限らずスマホやタブレットでもほぼ同じレイアウトのまま表示できるメリットがある。そのため、資料の保管にも適したファイル形式だ。使用済みのドキュメントであることを示すスタンプを押したり、作成元のファイルや画像ファイルなどの関連資料をPDFに添付することもできるので、必要に応じて利用しよう(図1)。
既製のスタンプには「承認済」「却下」「極秘」「非公開」「参照用」などがあり、「コメント」ツールバーの「スタンプを追加」メニューにある「標準」サブメニューから選べる。また、「ダイナミック」や「電子印鑑」のサブメニューには、日付やユーザー名などが入ったスタンプも用意されている。

図1 Acrobat Reader DCには「承認済」「草稿」などのスタンプが用意されていて、資料の状態を視覚的に示せる。独自のスタンプも登録可能だ。PDFに元ファイルや素材ファイルを添付しておくと、関連資料をPDF内から呼び出せる。元ファイルを紛失しても安心だ
このほか、オリジナルの画像を登録することも可能だ。その場合はまず、登録するスタンプのデザインをあらかじめPDFファイルで用意しておく(図2)。JPEGやPNGといった画像ファイルは使えないので注意しよう。

図2 登録するスタンプのデザインは、PDFファイルで用意しておく。WordやPowerPointで図形と文字を組み合わせて、PDFファイルに出力するのがお勧めだ