変革の時代に必須の「共創力」 4方法で身につける
エグゼクティブ層中心の転職エージェント 森本千賀子
次世代リーダーの転職学共創力を身に付ける方法
では、共創力を身に付けるためにはどうすればいいのでしょうか。お勧めするのは、次のような方法です。なお、これらは、「変化対応力」を磨く方法とも共通しています。
・複数部署を経験する
長年、1つの部署に在籍し、同じ顔ぶれのメンバーと一緒にいると、考え方や価値観が凝り固まりがちです。社内公募などの制度があれば、メンバー募集中の部署を探して応募する、あるいは上長や人事部に相談して社内異動・他拠点への転勤・グループ会社出向などの道を探ってみてはいかがでしょうか。
・組織横断型のプロジェクトに参加する
例えば「DX推進委員会」「働き方改革検討委員会」など、多彩な部署から集まったメンバーで、それぞれの利害関係を越えた活動を行うプロジェクトに参加するのも有効です。社内イベントの実行委員会などでも構いません。 他部署の人たちとのディスカッションを通じ、異なる部署・職種の人たちの立ち位置や考え方を知ることができるでしょう。
・社外のワークショップやコミュニティーに参加する
組織横断で仕事をするのは貴重な経験ですが、社内だけだとやはり根本的な価値観が共通しています。社外に出てみることで、より幅広い考え方や価値観に触れてみてください。
ビジネススクールに通うほか、社外の勉強会やワークショップに参加するだけでも、新たな刺激を得られると思います。趣味の社会人サークル、地域コミュニティー、ボランティア活動などでも、多様な年代・職業の方々との交流を通じて視野を広げることができます。
・リーダー・マネジメント職を経験する
会社の人事制度上、まだ「管理職」に就くことはできないとしても、何らかのプロジェクトの責任者に手を挙げて、推進役を買って出ることはできると思います。
チームビルディングやチームマネジメントを担うようになると、見える景色が変わります。自分一人の目標を追うのとは異なり、チームとして成果の最大化を目指すとなると、メンバー一人ひとりの強みをどう生かすかを考える必要があります。メンバーとの「共創」のトレーニングになるでしょう。
人生100年時代に長く活躍できるキャリアを築いていくために、どんな職種の人にも共創力は欠かせません。意識して磨いておいてはいかがでしょうか。
