変わりたい組織と、成長したいビジネスパーソンをガイドする

ファイル変換なら、ウェブサービスの「iLovePDF」がイチオシ(図5)。PDFファイルを別アプリのファイル形式に、またはその逆に変換でき、対応するファイル形式の種類も豊富だ。

図5 オンラインで作業できる「iLovePDF」は、ファイル変換や圧縮、保護の解除など、ファイル操作の機能が充実したウェブサービス。Excel、PowerPoint、JPEGのファイルなどもPDF化でき、PDFからの逆変換も可能だ(無料版では、一度にアップロードできるファイル数に制限がある)

図5 オンラインで作業できる「iLovePDF」は、ファイル変換や圧縮、保護の解除など、ファイル操作の機能が充実したウェブサービス。Excel、PowerPoint、JPEGのファイルなどもPDF化でき、PDFからの逆変換も可能だ(無料版では、一度にアップロードできるファイル数に制限がある)

ここでは試しに、PDFファイルをWordの文書ファイルに変換してみた(図6)。変換後の文書ファイルをWordで開いたところ、文字列、画像、表組みがほぼ正しく配置され、レイアウトの再現性はかなり高かった(図7)。

図6 トップページで「PDFからWord」を選び、表示される画面に変換するPDFファイルをドラッグする(1、2)。ファイルがアップロードされた画面で「WORD に変換」ボタンをクリック(3)。ダウンロード画面に切り替わり、Word 文書に変換されたファイルがダウンロードされる(4)。自動でダウンロードされない場合は「WORDをダウンロード」ボタンをクリックする

図6 トップページで「PDFからWord」を選び、表示される画面に変換するPDFファイルをドラッグする(1、2)。ファイルがアップロードされた画面で「WORD に変換」ボタンをクリック(3)。ダウンロード画面に切り替わり、Word 文書に変換されたファイルがダウンロードされる(4)。自動でダウンロードされない場合は「WORDをダウンロード」ボタンをクリックする

図7 変換したWordの文書ファイルを編集する場合は「編集を有効にする」ボタンをクリックして編集可能にする(1、2)。作例では文字列、画像、表組みなどがほぼ元通り再現され、編集しやすい状態だった。だたし、ファイルは互換モード(以前のバージョン)なので、現バージョンにするには「ファイル」タブの「情報」パネルで「変換」ボタンをクリックする

図7 変換したWordの文書ファイルを編集する場合は「編集を有効にする」ボタンをクリックして編集可能にする(1、2)。作例では文字列、画像、表組みなどがほぼ元通り再現され、編集しやすい状態だった。だたし、ファイルは互換モード(以前のバージョン)なので、現バージョンにするには「ファイル」タブの「情報」パネルで「変換」ボタンをクリックする

ファイルサイズを圧縮する機能もあり、ストレージの節約に役立つ(図8)。圧縮のレベルは3段階から選べる。ここでは中レベルの「良圧縮」でファイルサイズが3割弱になった。画像も多用しているパンフレットだが、画面上での劣化はほとんど目立たず、閲覧に問題はなかった。

図8 トップページで「PDF圧縮」を選び、画面に従って圧縮するPDFファイルをアップロードし、圧縮が終わったらダウンロードする。圧縮率が表示されるので確認しよう。この例では、ファイルサイズが3割弱に圧縮された

図8 トップページで「PDF圧縮」を選び、画面に従って圧縮するPDFファイルをアップロードし、圧縮が終わったらダウンロードする。圧縮率が表示されるので確認しよう。この例では、ファイルサイズが3割弱に圧縮された

このほか、印刷やコピーのプロテクトを解除する「PDFロック解除」は、編集可能なファイルが見つからず、パスワードもわからないときの緊急避難的機能として使える。

なお、iLovePDFではどの機能もPDFファイルをサイトにアップロードし、変換されたファイルをダウンロードする。安全性が気になるところだが、アップロードしたファイルは最大2時間保持された後、サーバーから削除されると説明されている。

(ライター 伊佐恵子)

[日経PC21 2022年11月号掲載記事を再構成]

新着記事

Follow Us
日経転職版日経ビジネススクールOFFICE PASSexcedoNIKKEI SEEKS日経TEST

会員登録をすると、編集者が厳選した記事やセミナー案内などをメルマガでお届けしますNIKKEIリスキリング会員登録最新情報をチェック