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多くのビジネスパーソンが新しいスキルの習得を求められる「大リスキリング時代」を迎える中、成功する人・失敗する人にはどのような要因が見られるのだろうか。実在のビジネスパーソンの事例を分析することで答えを探る本連載第5回は、ライオンで働きながら自費で博士号を取得し、同社が2023年7月に導入したばかりの専門管理職「エキスパート」第1号になった鈴木苗穂さんのケースを取り上げる。

管理職はつらいよ

企業(特に大企業)の中で自身の処遇を高めるには、出世してライン管理職になり、多様な部署を、時には転勤を受け入れながら昇進していく。それが王道だった時代もあった。ところが、そのような神話は既に崩れている。

例えば、こんな話があった。地方の支店長を経験した後に役職定年になり、自社で再び働けると思いきや他社に移ることを勧められたある人物が、私に切々と訴えたのだ。「今まで会社の言う通り単身赴任で全国に転勤してきた。多くの部下を持ち、その管理に当たって、部署の業績も上がったと思う。そんな私に急に他社に行けと言われても、何のスキルもあるわけない。一体、私が何をしたと言うのか」

人生100年時代と言われ、「1つの企業に縛られずに、定年したとしても別の場所で働けるようになれ」というような社会的なプレッシャーが、多くのビジネスパーソンにのしかかっている。しかし、社命によりポストを転々とするような管理職が、自律的にキャリアを築くのは大変難しい。

他社でもどこでも通用する専門的なスキルを身につけつつ、社内で管理職としても遇される。鈴木さんのキャリア形成は、1つの理想型と言えるだろう。そんな鈴木さんのこれまでのキャリアをふり返ってみたい。

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