パワポ実践プレゼン術、発表者ツールを簡単にフル活用
ビジネススキル使わないスライドは、非表示にして末尾に送る
プレゼン直前に発表時間などが変更されると、それに合わせてスライド枚数の調整が必要になるケースがある。このとき、プレゼンに使わないスライドを削除してしまうと、後々の再利用で困ることになる。
「非表示スライド」機能を使うと、その日のプレゼンで使わないスライドをスライドショーで表示しないように設定できる(図12)。必要になったら再度「非表示スライド」を選べば元に戻る。

図12 左側のスライド一覧で2枚目のスライド(アンケート実施概要)を右クリックして「非表示スライド」を選ぶ(1、2)。当該スライドが薄い色になって、左肩のスライド番号に斜線が付く
非表示スライドを設定した際はスライド番号の"欠け"に注意しよう。スライドを非表示にしてもスライド番号はそのままなので、スライドショーで番号が飛び飛びになる。これを解決するには、非表示スライドを末尾に移動すればよい(図13)。スライド番号が自動的に振り直されて連番になる(図14)。

図13 「表示」タブの「スライド一覧」をクリック(1、2)。2枚目のスライド(アンケート実施概要)を7枚目のスライドの後ろにドラッグして移動する(3)。必要なら右下のスライダーで表示倍率を適宜調整する

図14 スライド番号が振り直されるので、番号の欠けを防げる。1枚目のスライド(表紙)をダブルクリックして標準の表示モードに戻す
次に、発表用のメモを用意しよう。プレゼン本番で話す内容をメモしたあんちょこで、パワポでは「ノート」と呼ぶ。スライド下部のノートペインに、各スライドで話すポイントを簡潔に入力しておく(図15、図16)。パワポ以外のアプリでメモを作るよりずっと効率的だ。

図 15 画面下部の「ノート」をクリック(1)。ノートペインが表示されるので、プレゼンのポイントを箇条書きで簡潔に入力する(2)。ノートペインは上境界線をドラッグして高さを変えられる

図16 必要に応じて、ほかのスライドのノートにも発表時のメモなどを入力しておく