変わりたい組織と、成長したいビジネスパーソンをガイドする

お墓のことも話しておきましょう。今あるお墓をどうするのか、お墓がないならどうしたいと考えているのか、親に聞きます。お墓がない場合、子どもは「自分の家の近くに建てよう」と考えていたら、親が近くに親戚もいない実家の周辺で購入していた、といったことはざらにあります。自宅から遠いとお墓の維持管理が大変ですし、建てたばかりのものを移すのもハードルが高いことです。

ただし親はいくつになっても親。子どもに苦労や面倒をかけず、自分のことは自分で済ませたいと考える人もいます。それがのちのちトラブルの元になることもあるのです。

重要だけれどこれまで明確にしてこなかったことも、40代、50代になるとそろそろ触れなければならなくなるかもしれません。実家に関する問題は親だけでなく、家族の価値観も含めて決断しなければなりません。冬休みは、家族の考えも聞く良い機会でもあります。

Uターン、Iターンのイメトレも

冬休みに帰省や旅行をするなら、もう一つ試していただきたいことがあります。いずれUターン、Iターンを考えている方は、そのイメージトレーニングをするのに絶好のチャンスなのです。

可能なら年末年始から少し時期をずらして、街が平常モードのときに訪れるとよいでしょう。12月の最終週か1月の2週目までの間に平日1日でも休めれば、日常を体験できるのではないでしょうか。

地元に帰るなら、中学や高校の同級生と会いながら最近の地元情報を集めるのもよいでしょう。本当にUターンをすべきか考える貴重な材料になるはずです。

天笠 淳(あまがさ・あつし)
アネックス代表取締役/人事コンサルタント
早稲田大学商学部卒業後、IT企業、金融機関にて人事業務を経験。株式会社アネックス、一般社団法人次世代人材育成機構の代表として、働きやすい職場づくりを主なテーマとし、企業の人事、人材開発のコンサルタントを行っている。次世代人材育成機構では、代表理事として、学生の就職活動へのアドバイスや、社会人のキャリア支援を20年以上手掛けている。著書に『転職エバンジェリストの技術系成功メソッド』『オンライン講座を頼まれた時に読む本』(いずれも日経BP発行)がある。
[日経 xTECH 2022年12月22日付の記事を再構成]

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