ラグビー廣瀬氏 若手も反対意見言えるチームづくりを
キャリアコラム経営管理修士を取得、英語はワン・オン・ワンで特訓中
――次は引退後のセカンドキャリアのことについて聞きますが、何をやろうと考えましたか。
「忙しいまま引退したので明確な指針はなかった。ただ、ぼんやりとラグビーに恩返しがしたいと思う一方で、今までなかったことを切り開きたいと思っていた。その中である程度ビジネスの基礎だけでも学んでおいた方がいいと思って、経営管理修士に挑戦した」

ウイングやスタンドオフで活躍した(東芝時代)
――ビジネススクールに行って良かったことはありますか。
「同世代でビジネスを頑張ってきた人たちの時間の使い方、知識などすごいなと思って、もっと頑張らなければあかんと感じた。逆に組織論やリーダー論は、自分が思ってきたことがビジネスでも通じるなと思った。自分の強みや弱みが改めてはっきりした」
――スキルアップとしては何をされていますか。
「中高大、社会人、日本代表とキャプテンをやらせてもらったが、どうやってリーダーシップが醸成されるか経験でしか学べなかった。今は論文を読むなどしてアカデミックにアプローチして、自分なりのプログラムを構築したいと考えている。スポーツでもビジネスでも現場のリーダーへ『こうやったらもっとおもろくなるよ』というキッカケがつくれたらと考えている」
「英語ももちろん大事だ。23年のW杯はフランスだ。19年は日本だったので日本語半分英語半分で何とか成立したが、次は英語半分フランス語半分ぐらいの環境になるだろう。とにかく英語を必死でやっている」
――オンライン研修プログラムのExcedo(エクセド)で勉強しているそうですね。
「多国籍な組織だと相手の出身国によって特徴が違うが、それが系統立てて整理されているのがいい。英国人やフランス人のコーチとワン・オン・ワンで話せる時間が面白い。英語のレッスンを受けながらラグビーの話もする。とにかく海外でうまく英語を活用し、ラグビーを盛り上げ、自身のビジネスにもプラスになるようにベストを尽くしたい」