「できない自分」を変える仕事のコツ
ビジネススキル4 目標達成ができない!を変える
売り上げの数字や昇進など、仕事に目標を掲げることは、モチベーションアップに。ただし、目標づくりにもコツがあります。
大切なのは「できる」という自信よりも「やってみたい」という意気込み。
「例えば、志望大学に行く最低条件は"行きたいと思う"こと。行きたいから行けるとは限りませんが、行きたいと思わない人は絶対に行けません」。人は目標を決めたら、かなえるための計画と努力を始める。そして、失敗しながら工夫し成長する。「無理だろう、高望みだといった自分へのダメ出しはNG。不安は希望だと考えて」。

大きな目標を書かず、今日できる「アクションアイテム」を書こう。
年の始めに「今年は新規事業を提案する!」といった大きな目標を手帳に書いたものの、気が付くと日々が過ぎ去ってしまっていた…という経験を持つ人もいるだろう。「〇〇社にアポを取る、〇〇さんに相談のメールをする、〇〇の資料を作るなど、手帳に書くのは、次の行動につながる具体的なアクションアイテム形式に。大きな目標達成は、"明日までに""今週中に"といった小さな仕事の積み重ねの結果。気が付くと、高みまで行っているものなのです」。

大切なのは、自分が幸せかどうか。他人と比べても損するだけ。
仕事では「私も頑張っているのに、なぜあの人が優遇されるの?」といった気持ちを同僚に抱くことも。そんなときは、もともと自分がやりたかったこと、どうなれば自分が幸せかを見直して。「本来、"評価者はお客様、ライバルは同業他社"のはず。そう考えることができれば、仕事の質や向き合い方がレベルアップします」。

(取材・文 御船晶子)
[日経ウーマン 2022年7月号の記事を再構成]